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学生活動  2021.04.24

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学生考案グッズでオフィスに潤いを 大同大と安城の企業 再コラボ

ビデオ会議で学生らとパッケージデザインについて打ち合わせる高木さん(右)ら=安城市東端町の高木金型製作で

ビデオ会議で学生らとパッケージデザインについて打ち合わせる高木さん(右)ら=安城市東端町の高木金型製作で

 大同大(名古屋市南区)情報学部情報デザイン学科の学生4人が、安城市の企業の協力を得て大学のPRグッズとなる付箋スタンド「Moistag(モイスタグ)」を考案した。緑の葉っぱの付いた木をモチーフにしたかわいらしい仕上がり。関係者は「気持ちを明るくしようという学生のアイデアが光っている」と評価する。学生によるグッズ開発は昨年に続き2回目。(四方さつき)

 情報学部の岡田心准教授(45)が、安城商工会議所の異業種連携協同組合「アンジョウハーツ」と名古屋産業振興公社の協力を得て、昨年から取り組むプロジェクトだ。

 昨年春は学生約30人に呼び掛け、傘ストッパーとブックストッパーを開発。大学に資料請求した高校生らに配布した。

■木がモチーフの付箋スタンド 「一息ついて」

 今回は今年1月から、いずれも情報デザイン学科4年の今関香姫(かぐや)さん(21)、左右田萌夏(そうだもえか)さん(21)、大上瑛慎(えいしん)さん(21)、小林周平さん(21)が集まり、社会人向けグッズ開発に取り組んだ。「緊張感のあるオフィスに潤いを与えるようなグッズを」と鍵ケース、名刺入れなどのアイデアが挙がり、付箋スタンドに決めた。

 ペットボトルキャップのリサイクル材を使用。高さ18センチの幹に4種類のデザイン化した葉を取り付け、メモした付箋を貼って使う。スマホを立て掛けることもできる。製品名はモイスト(潤い)とタグ(付箋)から付けた。

 大上さんは「仕事中に緑色が目に入ると、ホッと一息ついてもらえるのでは」。小林さんは「葉の部分は、他人の物と交換して付け替えることもできる。皆さんでわいわい楽しみながら使ってほしい」と期待する。

 岡田准教授は「ただ便利さを追求するだけでなく、これからのデザインには豊かさへの寄与も求められる。今後も学生のアイデアに期待したい」と話す。製作に協力したアンジョウハーツのメンバーで高木金型製作(安城市東端町)の高木英樹さん(34)は「学生は僕にはない発想を持っていて、僕自身の学びにもなった」と振り返る。

 3年間で計1500個を生産予定。5月以降に大同大キャリアセンターを通して配布する。

(2021年4月24日 中日新聞朝刊西三河総合版より)

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