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お知らせ  2021.03.31

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「理系学問の面白さ知って」 飯島・名城大終身教授 高校英語の教科書に

研究について語る名城大の飯島澄男終身教授=名古屋市天白区で

研究について語る名城大の飯島澄男終身教授=名古屋市天白区で

 文部科学省が30日に公表した高校の英語の教科書に、軽くて強い、極小の新素材「カーボンナノチューブ(CNT)」を発見した名城大終身教授の飯島澄男さん(81)が取り上げられた。ノーベル賞候補と目されている飯島さんは「CNTに興味を持ってもらい、理系の学問の面白さを知ってほしい」と期待する。

 教科書は新興出版社啓林館(大阪)が編集。CNTの発見で進展が期待されている「宇宙エレベーター」構想を紹介している。CNTをケーブルの素材として活用し、地球から約3万6000キロ離れた衛星に人や物を運ぶ構想。実用化に向けた研究が進んでおり、飯島さんとは別の研究者や建設会社などが関わっている。

 ただ、飯島さんは「微小なCNTを束にして、つなげて長くするには技術的な課題があり、現実的には難しい」と慎重。それでも「これらの話を入り口に、CNTや発見の経緯を調べてもらえたら。私が実験を重ねた結果、偶然CNTを見つけたように『天才でなくてもできる科学がある』と伝えたい」と話す。

 このほか、新必修科目「公共」の実教出版(東京)の教科書で、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンで同市と名古屋大などが連携し、「相乗りタクシー」の実証実験をしたという話題が掲載された。

(2021年3月31日 中日新聞朝刊31面より)

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