HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ
お知らせ 2021.03.26
この記事の関連大学
避難所にブース 組み立て簡単 プライバシー保護 コマニー・金沢工大 開発
間仕切りメーカーのコマニー(石川県小松市)は金沢工業大(同県野々市市)と共同で避難所用のプライベートブースを開発した。プラスチック段ボール製で軽く、大人2人なら工具を使わずに10分ほどで組み立てることができる。
ブースは縦1.2メートル、横1.2メートル、高さ2.1メートル。簡易な造りだが、押したり揺すったりしても簡単に壊れない。扉の開閉部は30センチほど内側に入り込んでおり、近くに並べて設置しても扉同士がぶつからずに出入りできる。
避難所では簡易テントや段ボールを間仕切りとして使うことが多いが、中の人の影が透けて見えたり、傷に弱かったりする。安心して着替えや授乳ができない状況をボランティア経験のある社員が目にして、プライベートブースの開発に着手した。
圧迫感を感じない形や広さにするため、金沢工業大の学生が実際にブースに入り脳波を計測。脚立がなくても組み立てられる高さにこだわった。試作段階で今後、自治体や企業にレンタルして意見を反映させる。
同社の担当者は「災害発生直後から、物資やインフラが整うまでの1週間を安心して過ごしてもらえるよう、いろんな声を集めて役立つ製品にしたい」と話している。
(高岡涼子)
(2021年3月26日 北陸中日新聞朝刊7面より)
ブースは縦1.2メートル、横1.2メートル、高さ2.1メートル。簡易な造りだが、押したり揺すったりしても簡単に壊れない。扉の開閉部は30センチほど内側に入り込んでおり、近くに並べて設置しても扉同士がぶつからずに出入りできる。
避難所では簡易テントや段ボールを間仕切りとして使うことが多いが、中の人の影が透けて見えたり、傷に弱かったりする。安心して着替えや授乳ができない状況をボランティア経験のある社員が目にして、プライベートブースの開発に着手した。
圧迫感を感じない形や広さにするため、金沢工業大の学生が実際にブースに入り脳波を計測。脚立がなくても組み立てられる高さにこだわった。試作段階で今後、自治体や企業にレンタルして意見を反映させる。
同社の担当者は「災害発生直後から、物資やインフラが整うまでの1週間を安心して過ごしてもらえるよう、いろんな声を集めて役立つ製品にしたい」と話している。
(高岡涼子)
(2021年3月26日 北陸中日新聞朝刊7面より)