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学生活動  お知らせ  2026.02.21

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すごろくで学ぶ 食品ロス削減 金沢工大生 郷土色豊かに作成

食品ロス削減すごろくをプレーし、仕上がりを確認する(右から)岡田隆希さん、吉田翼さん、片瀬環さんら=野々市市で

食品ロス削減すごろくをプレーし、仕上がりを確認する(右から)岡田隆希さん、吉田翼さん、片瀬環さんら=野々市市で

■手持ちカードの増減で勝負

 子どもに楽しみながら食品ロスを学んでもらおうと、金沢工業大(野々市市)のメディア情報学科の3年生たちが「食品ロス削減すごろく」を作成した。地元の行事や郷土料理などもゲームに登場し、金沢らしさも満載。すごろくは20日に同大で披露され、学生たちが実際にゲームをプレーして仕上がりを確認した。(酒井翔平)

 プレーヤーはスタート時に10枚の食品ロスカードが配られる。止まったマスの内容に応じて枚数が増減。イベントマスに止まった場合は、イベントカードを引ける。全員がゴールしたときに食品ロスカードが最も少なかった人が勝者となる。小学1~4年生が対象で2~6人で遊べる。ゲームを通じて食品ロスが発生する場面を疑似体験できることが特徴。例えば「ごはんで苦手な野菜を残した」という内容のマスなら食品ロスカードが増える。

 同大では自治体や企業と連携し、チームごとに社会問題の解決に挑む授業が2年時の必修科目で、2024年度には金沢市からテーマの一つとして「食品ロス」が示された。市ゼロカーボンシティ推進課によると、市内で発生する食品ロスは減少傾向であるが、22年度は全市民が毎日おにぎり1個を捨てていることに相当する1万6095トンに上った。

 学生側から「誰でも楽しく学べる」と提案されたすごろくのアイデアが市側の目に留まり、昨年7月から実現に向けて意見交換を重ね、今年1月末に完成させた。

 学生の意見を反映し、イベントカードやマスには「百万石まつり」や「金沢おでん」など地元の行事や郷土料理を盛り込んだ。

 20日は作成に携わった学生5人のうち、3人が市職員とすごろくを体験した。1位になった吉田翼さん(21)は「やりながら学ぶことができて楽しかった」と仕上がりに満足し、片瀬環さん(21)は「チームの活動が形になり、自信になった」と語った。

 すごろくは新年度から金沢市内の小学校で行われる出前講座で教材として活用される。岡田隆希さん(21)は「子どもたちが食品ロスについて考えるきっかけになれば」と願った。

 すごろくは市のホームページからデータを無料でダウンロードできるほか、団体向けに貸し出しを行う。詳細は「食品ロス削減すごろく」で検索。

(2026年2月21日 中日新聞朝刊金沢版より)
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