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学生活動  2021.03.09

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あさけが丘 活気戻れ 市営住宅2部屋改修 四日市大生が住民と

協力して天井や壁にペンキを塗る学生と住民=四日市市あさけが丘3で

協力して天井や壁にペンキを塗る学生と住民=四日市市あさけが丘3で

 高齢化が進む四日市市あさけが丘3の「あさけが丘市営住宅」に活気を取り戻そうと、四日市大の学生2人が2020年度から入居を始めた。4月から新たに2人が加わるため、学生と住民らが協力して2部屋の改修を進めている。6日は計15人が参加し、壁や天井をペンキで塗った。

 あさけが丘市営住宅は1967年に整備され、約220世帯が住んでいる。自治会活動の維持や高齢者の見守り、防災や防犯の強化などを期待し、市と四日市大、自治会は昨年2月に協定を締結。国から市営住宅の目的外使用の承認も得た。

 4月から居住するのは、いずれも総合政策学部で2年の古田大進(たいしん)さん(20)と3年の榎海音(みおん)さん(21)。集まった友人らと、白いペンキで壁や天井を塗っていった。部屋の間取りは6畳と4畳半の2Kで、家賃は1万円弱という。

 古田さんは「人と関わることが苦手だからこそ、あえて住んでみようと思った。ペンキ塗りは大変だけど楽しい」と話した。榎さんは「いろんな人たちと話をしてみたい。入居するのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 住居のデザインや設計は「無印良品」ブランドを展開する良品計画(東京)、施工は建築会社フォレスト・オオモリ(四日市市札場町)が担っており、各社の担当者も一緒に作業した。あさけが丘3丁目自治会の斎藤孝治会長(71)は「若い人がいるだけで元気がもらえる。昨年はコロナで交流機会を失ったが、今後に期待したい」と話した。

 入居学生は4月から、四日市北地区防犯協会や四日市大と協力して朝明・大矢知両地区のパトロールにも参加する。市は、毎年学生を2人ずつ増やす計画で、2023年度には8人となることを目指している。(片山さゆみ)

(2021年3月9日 中日新聞朝刊北勢版より)

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