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学生活動  お知らせ  2020.06.18

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サボテンのようにがんばろう 名城大「ノパルノ研究室」がポスター 春日井の公共施設などに掲示

ポスターを手に「サボテンのようにコロナを乗り切ろう」と呼び掛ける近藤准教授(後列右から2人目)と学生たち=名古屋市天白区の名城大で

ポスターを手に「サボテンのようにコロナを乗り切ろう」と呼び掛ける近藤准教授(後列右から2人目)と学生たち=名古屋市天白区の名城大で

 新型コロナウイルス感染拡大で沈んだ雰囲気を晴らそうと、名城大(名古屋市天白区)の「ノパルノ研究室」が春日井市の特産品であるサボテンをテーマにポスターを作った。なぜサボテンかといえば、伊勢湾台風から立ち上がったまちのシンボルだから。コロナ禍にめげないでと思いを込め、17日から市公共施設などにポスターを掲示し始めた。(高岡涼子)

 ポスターには青空に向かって伸びる青々としたウチワサボテンの写真。脇に「サボテンになろう」と大書きし、「がんばろう自分を信じて」とメッセージを添えた。意匠やメッセージはデザイナーの素案を基に学生が市と協議して決めた。

 サボテンが春日井の特産品となったきっかけは1959(昭和34)年の伊勢湾台風。春日井市桃山町一帯では戦前から果樹栽培の副業で一部農家がサボテンに取り組んでおり、台風で大打撃を受けた果樹農家がサボテン栽培に切り替えたことで一大産地に成長した。

 研究室名の「ノパルノ」はウチワサボテンの品種「ノパル」に由来。春日井のサボテンで商品開発などに取り組んできた。

 研究室を運営する近藤歩・農学部准教授(51)は「伊勢湾台風復興のシンボルである春日井サボテンを見て、コロナ禍を生き抜こうというメッセージを込めた」と話す。「サボテンは乾燥した過酷な環境に適応し、葉っぱのような茎の上部から新しい茎を生やして成長する。その姿にあやかり、コロナ禍でも変化を受け入れた新しい自分を積み重ねていくこと、自分自身に蓄えられている生きる力を信じてみようという願いを込めた」

 春日井市役所などの公共施設や市内の飲食店に17日から掲示。名古屋市営地下鉄名古屋駅、金山駅などの主要駅でも17日から2週間、またJR名古屋駅や金山駅などでも22日から2週間掲示する。

(2020年6月18日 中日新聞朝刊近郊版より)

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