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お知らせ  スポーツ  2019.08.23

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東京パラ 教育に生かせ 町教委が教師向け研修会 美浜 来月から小4、中1に授業

教員らにパラスポーツについて解説する後藤さん=美浜町の日本福祉大美浜キャンパスで

教員らにパラスポーツについて解説する後藤さん=美浜町の日本福祉大美浜キャンパスで

 東京五輪・パラリンピックの開幕を1年後に控え、美浜町教委と日本福祉大スポーツ科学部は21日、町内の小中学校の教師ら向けに「パラリンピック教育研修会」を、同大美浜キャンパスで開いた。教師や同大の学生計60人が参加。パラリンピックを通して子どもたちに何を教えられるかについて学んだ。(鈴木佐歩)

 美浜町は東京五輪・パラリンピックで、シンガポールのホストタウンに選ばれており、ホストタウン事業の一環。美浜町では9月から、町内の小学4年と中学1年の児童、生徒を対象にパラリンピック教育の授業を行う。

 国際パラリンピック委員会公認教材「I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)」の開発を担当した日本版事務局の後藤陸さん(25)が講演。パラリンピック正式種目である視覚障害者向けの「ゴールボール」や、コートに座った状態で行う「シッティングバレーボール」の映像を見ながらルールを解説した。

 その後、参加者らはグループに分かれ「車いすを使っている子と一緒に、楽しく玉入れをするのにはどうすればよいか」について話し合い、「障害の有無に関係なく、みんなで座って行う」「玉を拾う役の子をつくる」などの案を出した。

 後藤さんは「パラリンピックに出場する選手を見て、どんな人でも輝けることを感じ取ってほしい」と呼び掛けた。

 河和小の中村光伺教諭(53)は「競技をやるだけじゃなく、道徳の考え方に近いと感じた。教材の組み合わせを考えて授業をしたい」と話した。

 講義の後には、パラリンピック正式種目の「ボッチャ」にも参加者が実際に挑戦した。

(2019年8月23日 中日新聞朝刊知多版より)

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