HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ
お知らせ 2019.05.31
この記事の関連大学
がん、心筋梗塞の治療に 藤田医科大国際再生医療センター開所
豊明市の藤田医科大で30日、がんや心筋梗塞などの治療をする国際再生医療センターが開所し、記念式典があった。外気をシャットアウトした部屋で患者の症状に合った細胞を製造できるのが特長で、国内の大学で例のない高機能施設になるという。 (安田功)
センターは大学内の建物の地下1階に備え、500平方メートル。細胞を製造する部屋を計5室備え、医師ら25人体制で研究、開発に取り組む。今後、厳重な入室管理の下、施設内の浄化作業を進め、8月以降に稼働する。
大学は近く、重度の心筋梗塞や肝硬変患者から脂肪を採取してから、細胞の培養や活性化作業を経て、体内に戻して機能を回復させる臨床試験に乗り出したい考え。個人で異なる患者の症状に合わせ、治療効果の高いとみられる細胞製造を目指す。
近年、新たな白血病治療の手法として注目されている「CAR-T(カーティー)細胞療法」を、胃や肝臓などの塊をつくる固形がんの治療にも活用できるように研究に着手する。大学内で製造した細胞を海外の医療機関で役立てることも想定している。施設は学生の指導にも使われる。
式典で松山晃文センター長は「患者さんのため、一歩ずつ前進することが務め。固形がんを含めた再生医療に取り組みたい」とあいさつ。藤田学園の星長清隆理事長らがテープにはさみを入れ、開所を祝った。報道機関などを対象にした内覧会もあり、無菌着の職員らが細胞培養を実演した。
(2019年5月31日 中日新聞朝刊県内版より)
センターは大学内の建物の地下1階に備え、500平方メートル。細胞を製造する部屋を計5室備え、医師ら25人体制で研究、開発に取り組む。今後、厳重な入室管理の下、施設内の浄化作業を進め、8月以降に稼働する。
大学は近く、重度の心筋梗塞や肝硬変患者から脂肪を採取してから、細胞の培養や活性化作業を経て、体内に戻して機能を回復させる臨床試験に乗り出したい考え。個人で異なる患者の症状に合わせ、治療効果の高いとみられる細胞製造を目指す。
近年、新たな白血病治療の手法として注目されている「CAR-T(カーティー)細胞療法」を、胃や肝臓などの塊をつくる固形がんの治療にも活用できるように研究に着手する。大学内で製造した細胞を海外の医療機関で役立てることも想定している。施設は学生の指導にも使われる。
式典で松山晃文センター長は「患者さんのため、一歩ずつ前進することが務め。固形がんを含めた再生医療に取り組みたい」とあいさつ。藤田学園の星長清隆理事長らがテープにはさみを入れ、開所を祝った。報道機関などを対象にした内覧会もあり、無菌着の職員らが細胞培養を実演した。
(2019年5月31日 中日新聞朝刊県内版より)