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お知らせ  2019.03.21

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同時中継 授業を共通化 金沢工大とNTT西協定

協定を結んだ大沢敏学長(左)と小川成子金沢支店長=石川県野々市市の金沢工大で

協定を結んだ大沢敏学長(左)と小川成子金沢支店長=石川県野々市市の金沢工大で

 NTT西日本金沢支店(金沢市)と金沢工業大(石川県野々市市)は20日、複数の大学と授業の共通化や単位の互換をするための連携協定を結んだ。インターネットやカメラで授業を同時中継する。県内の大学にシステムの導入を促し、順次拡大する考え。

 金沢工大は周辺の10の私立大や短大、高専と連携協定を結んでいる。別々の大学の学生が同時中継のシステムを通じて工学や医学、経済学など異分野を組み合わせた授業を受けられるようにするのが目標。両者によると、こうした仕組みは全国でも珍しい。

 協定の締結式が同大であり、大沢敏学長は「工学や経済、歴史、文化などを融合した教育を提供できることを示し、金沢周辺に学生を呼び込む」と話した。高齢者の健康度を測るシューズの開発など異分野の連携が必要な複数の例を挙げ、システムが広がれば研究室同士で共同開発した試作品をモニターに映して情報共有できることを強調した。

 NTT西の小川成子金沢支店長は「金沢工業大の強みの工学と、自社の情報通信技術を掛け合わせ、新しい学びのスタイルを生み出していく」と話した。

 金沢工大は野々市市の扇が丘、東京都港区の虎ノ門両キャンパスにNTT西のシステムを計約1500万円で導入した。大学は27日、虎ノ門キャンパスでシンポジウムを開き、大沢学長らの講演を扇が丘キャンパスに中継する。

 (阿部竹虎)

(2019年3月21日 北陸中日新聞朝刊7面より)

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