交通安全における映像メディアの教育効果を説明する谷口教授＝名古屋・栄の中日パレスで

　交通事故死者数の全国ワーストからの脱却を図るキャンペーン「ＡＩＣＨＩ脱ワースト」で、参加する企業が交通安全への意識を高めるサポーターミーティングが２２日、名古屋・栄の中日パレスであった。椙山女学園大文化情報学部の谷口俊治教授が事故抑止のための教育法をテーマに講演した。

　県内などを拠点にする企業３７社の担当者約４０人が参加。谷口教授は北アイルランドで製作された安全運転を啓発する映像メディアの動画を上映した。動画はいずれも交通事故の加害者や被害者双方の立場を疑似体験する内容だった。

　谷口教授は「映像メディアは数１０秒から１分程度の短時間で学習効果が高い。必要な運転テクニックから他者への思いやりまで幅広く学べる」と効果を強調し、積極的な活用を訴えた。

（2018年11月23日　中日新聞朝刊県内版より）