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学生活動  2018.03.15

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カルタで認知症対応知って 日福大生 優しい接し方 紹介

「にっぷくにこにこカルタ」を作った学生たち=美浜町の日本福祉大で

「にっぷくにこにこカルタ」を作った学生たち=美浜町の日本福祉大で

 子どもたちに認知症患者への優しい接し方を知ってもらおうと、美浜町の日本福祉大社会福祉学部2年生の内村香澄さん(20)、天野歩未乃(ふみの)さん(20)、小木曽茜さん(20)、駒形和泉さん(20)の4人が「にっぷくにこにこカルタ〜認知症になっても僕たちがいるよ〜」をつくった。(大槻宮子)

 認知症の啓発を目的にした授業の一環での取り組み。内村さんは「漠然と怖いというイメージがあるが、理解を広めることで認知症になっても住みやすい地域づくりにつながるのでは」と考えたという。

 身近な人が認知症になったとき、子どもたちに優しい対応をしてほしいと、かるたを通して伝えることに。認知症の祖父母を持つ友人に症状や、どんな気持ちになったのかを聞き取るなどして、子ども目線で作った。認知症という言葉は入れず、分かりやすい言い回しをし、取り札は愛らしい絵で表現した。

 お気に入りの読み句の1つは「もう少し待ってね お昼ご飯」。食事したことを忘れてしまった場合、指摘すると反発を招いてしまうこともある。気を紛らわせて、嫌な気持ちにさせないような伝え方を工夫した。「苦手なことは 僕が手伝うよ」は、認知症になったからといって「できなくなった」と思うのではなく「苦手なことと捉えてみんなで支え合い、できることはやってもらおう」との思いを込めた。

 取り札の絵はスマートフォンやタブレットのアプリを使って描き、カラープリンターで印刷。市販の札に1枚1枚貼り付けて作り、昨年10月下旬からこれまでに25セットを完成させた。県内の高齢者福祉施設の職員や民生委員らから提供の希望があり、「楽しくて勉強になる」と好評だという。

 天野さんは「1人でも多くの人に、私たちの気持ちが伝わればうれしい」と話している。

(2018年3月15日 中日新聞朝刊知多版より)
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