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お知らせ 2018.03.14
土使わずトマト栽培 犬山 シルバー人材 来月収穫
犬山市シルバー人材センターは、土を使わないフィルム農法と呼ばれる新しいやり方で中玉トマトのハウス栽培を市内で始めた。4月下旬には初収穫が始まり、特産品化を目指す。販路開拓で市内の名古屋経済大と、パッケージ作りなどで北名古屋市の名古屋芸術大と連携し、若い感性を生かして売り出す。(三田村泰和)
取り入れたのは、神奈川県平塚市のベンチャー企業「メビオール」が開発したアイメック農法。土ではなく薄い透明シート(フィルム)に苗を植える。根はフィルム上を這い、微細な根毛がフィルムに開いた目に見えないほど小さな無数の穴から、フィルム下の水と養分を吸収する。
「苗にストレスを与えることでトマトの生きようとする力が最大限に発揮され、実が高糖度、高栄養価になる」とセンターの堀場秀樹事務局長(62)。
犬山市橋爪東の市の遊休地に、約1300平方メートルのハウスと機器一式を5900万円でそろえた。うち市から4000万円、国から1800万円の補助を受けた。
苗やフィルムが載った15列の栽培ベッドは止水シートでくるまれている。内側に水や肥料が必要分だけ機械制御で流れ、外にそれらが漏れないため、環境への影響が少なく減農薬にもつながるという。
1月末に中玉トマト「フルティカ」の苗4800株を植えた。やがて高さ3メートル大に育ち、4月末〜5月末には収穫できる。次いで8月に2回目の栽培を始め、年間収量9.6トンを見込んでいる。
大嶋正己会長(76)は「全国で約1300あるシルバー人材センターで初の試み。高齢者の生きがいづくりと就業機会を広げたい。市を挙げてバックアップしてもらっており、ぜひ成功させたい」と話している。
センターは当初、田畑ではない他の土地の活用策を考えており、土壌を選ばず栽培できるアイメック農法を見つけた。
同農法は県内外の農家でも採用されており、センターは一昨年に三重県の農家を視察するなど導入準備を進めてきた。この農法でキュウリ、メロン、イチゴの生産が可能だが、センターは作りやすいトマトを選んだ。
センター会員は約850人。非農家でも作業が簡単で、現在栽培に6人が関わっている。収穫後の搬出、パッケージ詰めなどの希望者が40人いるという。
(2018年3月14日 中日新聞朝刊尾張版より)
取り入れたのは、神奈川県平塚市のベンチャー企業「メビオール」が開発したアイメック農法。土ではなく薄い透明シート(フィルム)に苗を植える。根はフィルム上を這い、微細な根毛がフィルムに開いた目に見えないほど小さな無数の穴から、フィルム下の水と養分を吸収する。
「苗にストレスを与えることでトマトの生きようとする力が最大限に発揮され、実が高糖度、高栄養価になる」とセンターの堀場秀樹事務局長(62)。
犬山市橋爪東の市の遊休地に、約1300平方メートルのハウスと機器一式を5900万円でそろえた。うち市から4000万円、国から1800万円の補助を受けた。
苗やフィルムが載った15列の栽培ベッドは止水シートでくるまれている。内側に水や肥料が必要分だけ機械制御で流れ、外にそれらが漏れないため、環境への影響が少なく減農薬にもつながるという。
1月末に中玉トマト「フルティカ」の苗4800株を植えた。やがて高さ3メートル大に育ち、4月末〜5月末には収穫できる。次いで8月に2回目の栽培を始め、年間収量9.6トンを見込んでいる。
大嶋正己会長(76)は「全国で約1300あるシルバー人材センターで初の試み。高齢者の生きがいづくりと就業機会を広げたい。市を挙げてバックアップしてもらっており、ぜひ成功させたい」と話している。
センターは当初、田畑ではない他の土地の活用策を考えており、土壌を選ばず栽培できるアイメック農法を見つけた。
同農法は県内外の農家でも採用されており、センターは一昨年に三重県の農家を視察するなど導入準備を進めてきた。この農法でキュウリ、メロン、イチゴの生産が可能だが、センターは作りやすいトマトを選んだ。
センター会員は約850人。非農家でも作業が簡単で、現在栽培に6人が関わっている。収穫後の搬出、パッケージ詰めなどの希望者が40人いるという。
(2018年3月14日 中日新聞朝刊尾張版より)