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学生活動 2018.02.21
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こども食堂で居場所づくり 岐経大生と料亭「四鳥」ら 大垣で24日 小中生に昼食提供

料亭四鳥と連携して開発した弁当。北村さんは「子どもたちが飾らない自分でいられる場所にしたい」と意気込む=大垣市郭町で
マイスター倶楽部は中心市街地のにぎわい創出に向け、カフェプロジェクト、商品開発の「まちなかツーリズムプロジェクト」、商店街調査プロジェクトの3つのグループに分かれて活動している。
こども食堂は3グループが、これまでの調査や展開してきた取り組みを踏まえて実施する。学校や家庭とは別に子どもたちの「居場所」をつくり、同時に商店街に多くの人が集まることを狙う。
商品開発の観点から「食」をテーマに据えて、かねて連携してきた四鳥と一緒に取り組んだ。昨秋から献立の考案などの準備を始め、10〜12月に試食会を重ねてきた。
こども食堂では昼食として弁当と豚汁を用意する。子どもたちが好むだし巻き卵や奥美濃古地鶏唐揚げ、ホウレンソウ、ヒジキなどのメニューで、四鳥の津谷秀次郎さん(54)は「子どもの体をつくることを念頭に、栄養士や学生と一緒に話し合った」と話す。
食材は食品販売の「大光」(大垣市)と「岐阜アグリフーズ」(山県市)が提供。津谷さんは「食事の楽しさを感じてほしい。お総菜も知ってもらい、和食文化も伝えたい」と語る。
当日は午前11時半からオープンし、先着で50食限定。無料。会場スタッフは大学生が担う。今後も年3回ほどの開設を考えており、倶楽部の学生代表の3年北村雄嗣さん(21)は「子どもたちにとって、ありのままの自分でいられる場所にしたい」と意気込む。
会場にはレンタルスペースを使うため「ここを実験の場として、商店街の空き店舗を利用する流れにつなげられたら。何年もかかるかもしれないけど、後輩に引き継いでいきたい」と話した。
(2018年2月21日 中日新聞朝刊西濃版より)