進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2018.01.29

この記事の関連大学

“還暦式” さぁ地域活動へ 名東で式典、100人が参加

還暦式で、愛知東邦大生の演奏を聞く参加者ら=名東区上社1の名東文化小劇場で

還暦式で、愛知東邦大生の演奏を聞く参加者ら=名東区上社1の名東文化小劇場で

 名東区で還暦を迎えた60歳の住民を祝う「六十歳の門出を祝う会」が28日、同区上社1の名東文化小劇場であった。市内で唯一の“還暦式”で、参加者らは地元の友人と旧交を温めるとともに、地域のボランティア活動の担い手として自覚を新たにした。

 名東区と同区社会福祉協議会の共催で、今年で4回目。全国的にも珍しいという。成人式のように、60歳を人生の区切りとして、防災や防犯といったボランティア活動の新たな担い手になってもらおうと、還暦式を続けている。

 社協によると、この日は案内状を出した区内の1600人の60歳の男女のうち、約100人が参加。会場では60歳の参加者は名札を着け、各学区ごとに着席した。

 森由佳里区長は「還暦式が、成人式のように区民に根付いてほしい」とあいさつ。続いて、元名古屋市立大学長で脳生理学が専門の西野仁雄氏が登壇。「認知症を予防して余生を楽しく」と題して講演し、「現代日本の60歳はまだまだ若い。認知症の予防のためにも、第2の人生で地域の人々と積極的に交流してほしい」と呼び掛けた。

 参加した同区勢子(せこ)坊の会社役員男性(60)は「学区の同級生と再会でき、良い節目になった。知り合いが増え、地域での活動のきっかけになります」と充実した表情。同区猪子石のヨガ講師の女性(60)は「60歳まで元気に過ごしてこられたことにあらためて感謝しました」と感慨深げだった。

 この日は、区内の愛知東邦大学吹奏楽団による「上を向いて歩こう」などの懐メロの演奏もあり、会場は熱気に包まれた。(池内琢)

(2018年1月29日 中日新聞朝刊なごや東版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ