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2017.09.02
名古屋文理大生、減塩レシピ 調理実習 市民が舌鼓
実習は市保健センターが昨年度から主催する「いきいきいなざわ減塩教室」の一環。市と大学が締結している連携協定に基づき、大学が協力している。
昨年度は、大学病院で管理栄養士として勤務し、高血圧に関連のある糖尿病などの治療に携わってきた同科の鈴木富夫准教授が減塩をテーマに講演。好評で参加者から実習を望む声があったことから、今回は鈴木さんのゼミ生も参加し、レシピを考案した。
メニューは主菜の焼きとんかつのトマトソースかけ、副菜のモヤシやツナのマスタードあえ、スープの枝豆ポタージュ。とんかつには青ジソを挟んで香り付けし、ソースにトマトの酸味を利かせた。副菜はマスタードの辛み、スープはまろやかな牛乳を使うことで減塩を図った。
そのほか、麦ご飯とデザートの豆乳ゼリーもあり、食材に含まれる塩分を含めても、摂取量は計2.2グラムに抑えた。
鈴木准教授が減塩の手法やレシピの原案を4年のゼミ生7人に提示。7人が6月から、話し合いや試作を通じてアレンジを加えてきた。
31日の実習では、参加者たちが八つのグループに分かれて調理。学生6人も講師として参加し、各テーブルで作業を見守った。参加者からは「おいしい」「家でも作ってみたい」などの声が上がった。
ゼミ長の伊藤彩花さん(22)=三重県桑名市=は「とんかつにはキャベツを添えたりと、減塩だけでなく彩りにも気を配った。参加者が喜ぶ声を聞けて、やってよかったと思った」と話した。
■焼きとんかつトマトソースかけ(1人前)
【焼きとんかつ】
豚ロース30グラムを2枚
青ジソ1枚
小麦粉4グラム
パン粉6グラム
植物油2グラム
塩0.1グラム
こしょう少々(0.05グラム)
キャベツ25グラム
(1)豚ロースに塩、こしょうで下味を付け、青ジソを挟む
(2)(1)に小麦粉を茶こしでまぶしかけ、溶き卵を適量付け、パン粉をまぶす
(3)(2)を表面がこんがりする程度に焼く
(4)キャベツは水洗いして千切りにする
【トマトソース】
トマトピューレ50グラム
ニンニク1片
オリーブ油小さじ半分
顆粒(かりゅう)コンソメ1グラム
塩0.1グラム
(1)ニンニクはつぶして小口切りにする
(2)フライパンにオリーブ油とニンニクを加えて熱し、香りを出す
(3)(2)にトマトピューレとコンソメを加えて塩で調味する
■減塩のポイント(鈴木富夫准教授談)
・加工食品や練り物、みそ汁には塩分が多く含まれており、控えた方が良い
・調理の際には焼いたり揚げたりと香ばしく仕上げることやだしを濃くとること、酸味や香辛料を生かした風味付けが効果的
・高血圧の予防のためには、塩分摂取量は1食あたり2グラムほど、治療のためには1日6グラム未満に抑える工夫が必要
(2017年9月2日 中日新聞朝刊尾張版より)
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