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2017.08.06
小松精練 炭素繊維複合材 耐震補強向け 生産を拡大へ
繊維加工の小松精練(石川県能美市)は、炭素繊維複合材の生産能力を2018年度までに3〜5倍に引き上げる。建築市場向けの需要拡大が見込まれるため。少なくとも40億円を投じて既存工場を拡張して増強、20年度をめどに新工場を設ける計画。炭素繊維事業全体で25年度をめどに50億円の販売目標を掲げた。力を入れるのは建築物の耐震補強に使うロープ状の炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」。引っ張りなど耐久性に強くてさびず、鉄の4分の1の軽さで施工もしやすいのが特徴。金沢工業大革新複合材料研究開発センター(ICC)と共同開発した。18年度をめどに日本工業規格(JIS)の認証を受ける見込みとなっている。
小松精練は、JISの認証を受けて国内で標準化されれば耐震性のある建築材料として普及が進むと予想。現在でも引き合いは多く、ロープ状だけでなくシートやねじなどへの用途が広がっていることから、増産を決めた。
現在、カボコーマ・ストランドロッドは月産約1万メートル。計画では5億円を投じ、本社敷地内の既存工場の生産ラインを新設したり集約したりする。ロボットを取り入れた省人化も検討している。新工場の建設地は能美市や石川県白山市などが候補。事業拡大で雇用も増やす。
東京都内で会見した中山賢一会長は「将来の日本に貢献する新しい技術。来年度のJIS認証で市場拡大も技術も加速度的に進んでいく」と意気込みを語った。
(2017年8月6日 中日新聞朝刊第二福井版より)
小松精練は、JISの認証を受けて国内で標準化されれば耐震性のある建築材料として普及が進むと予想。現在でも引き合いは多く、ロープ状だけでなくシートやねじなどへの用途が広がっていることから、増産を決めた。
現在、カボコーマ・ストランドロッドは月産約1万メートル。計画では5億円を投じ、本社敷地内の既存工場の生産ラインを新設したり集約したりする。ロボットを取り入れた省人化も検討している。新工場の建設地は能美市や石川県白山市などが候補。事業拡大で雇用も増やす。
東京都内で会見した中山賢一会長は「将来の日本に貢献する新しい技術。来年度のJIS認証で市場拡大も技術も加速度的に進んでいく」と意気込みを語った。
(2017年8月6日 中日新聞朝刊第二福井版より)