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中日新聞掲載の大学記事

2017.05.16

愛知大学野球 春季リーグ 中部大5季ぶりV王手

■名城大と争い

 優勝争いは中部大と名城大の2校に絞られた。中部大が4−1で愛大に連勝して勝ち点4。中京大は名城大に6−2で勝ち1勝1敗。16日の3回戦で名城大が連敗すれば、中部大との最終カードで勝ち点を取っても同3のため、中部大の5季ぶり優勝が決まる。名城大が3回戦で勝てば、決定はその最終カードに持ち越し。ここで中部大が1勝でもすれば、名城大は勝率で及ばないため優勝となる。中京大は4連覇の可能性が消滅した。

■野村1失点完投

 努力を惜しまない左腕の力投で、中部大は5季ぶりの優勝に王手をかけた。先発・野村佳久(2年・春江工)が1失点完投勝利。中軸に経験豊富な4年生が並ぶ愛大打線に対し、「3、4、5番打者には強い気持ちで投げて、打たれても大量失点しないよう心掛けた」。走者を背負っても直球を中心に内外角に散らし、的を絞らせなかった。

 大学近くの寮に住み、毎日、夕食後から門限の午後11時ぎりぎりまで練習場に出て自主練習をこなす。「自分が活躍するところを親に見せたい。高いお金を払って大学に行かせてもらっているんで」。両親は毎週、福井県坂井市の自宅から日帰りでリーグ観戦しているが、名城大との最終カードは来られない。「だから優勝して、神宮で自分が投げる姿を見せてあげたいんです」と力を込める。

 最短で16日に優勝が決まる可能性があるが、名城大との直接対決になっても1勝した時点で優勝だ。「きょうみたいな強い気持ちで投げて、絶対に勝つ」と野村。自信に満ちた表情だった。 (平野梓)

■中京大4連覇夢散

 中京大は4季連続優勝の可能性が消えた。半田監督は「投手はいい投球をしているのに、野手のエラーが多くて足を引っ張っていた。ここまでの流れを見ても、優勝できるチームじゃなかった」とうなだれた。ただ来季への好材料は見つかった。1年生の河田が2回に右越え2ランを放ったことに触れ「きょうは新人が仕事を果たしてくれた。来シーズンのチームづくりに生かせそう」と目を細めた。

▽2回戦(中部大2勝)
中部大 100002010―4
愛大 000000010―1

▽2回戦(1勝1敗)
中京大 220100010―6
名城大 100010000―2
本塁打 河田(京)

(2017年5月16日 中日スポーツ9面より)
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