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2009.10.12
中京大奪首 勝率で愛大を上回る
中京大が中部大に4−2で連勝。勝ち点3で愛大と並んだが、勝率で上回り単独首位に立った。第7週の名商大戦で2勝0敗なら春秋連覇となる。愛院大は愛工大に7−2で連勝、2つ目の勝ち点を獲得。3位に浮上した。8戦全敗の愛工大は最下位が確定、2部1位校との入れ替え戦を31日から行う。
■初回一気の3得点
1回の先制攻撃がすべてだった。中京大は先頭打者からの3連打などでいきなり3点奪取。中部大先発の石川の出ばなをたたいた。村瀬耕次監督(51)はしてやったりの表情。「石川はいつも立ち上がりが悪いからね。1回の攻撃のために打線を組み替えたんだ。うまく回ったね」
危なげない戦いぶりだ。今季、勝ち点を落としたのは愛院大戦のみ。投打ともにバランスが取れた戦力は頭1つ抜けている。さらに、今秋、目立つのは精神力。石川はリーグを代表する本格派右腕だが、中京大打線は余裕を持って立ち向かった。主将の磯村拓範遊撃手(4年・中京大中京)は胸を張って言う。「石川はいい投手。でも僕たちは春に全国で戦った経験が生きていますから」
■次週連勝で春秋連覇
6月の全日本大学選手権で対戦した佛教大の快速左腕・大野は、常時145キロをマークする好投手。完封負けの悔しさを味わったのと同時に、その球はどの選手の目にもしっかりと焼きついた。「スピン、切れ、いずれも全国レベルの投手だった。チーム全体が好投手の球に慣れることができたんです」と磯村主将。
これで中京大は愛大と並ぶ勝ち点3ながら、勝率で上回るため首位に立った。第7週の名商大戦連勝すれば自力優勝できる。「春秋連覇しか考えていません。名商大は昨年春秋とも勝ち点を落としてやりづらい相手ですが、やれることをしっかりやりたい。もう1度全国で戦いたいですから」と磯村主将。中京大が連覇をはっきりと視界に捉えた。 (八手亦和人)
■戦力強化は順調 愛院大
愛院大は1、2年生を積極的に起用して連勝。まだ2位以上(三連盟王座決定戦出場)の可能性も残し、来春へ向けた戦力強化が順調に進んでいる。「残る試合はすべて勝ちにいくが、1、2年生は来年につながる野球をしてほしいと思っています」と田中監督。リーグ戦初登板の2年生・中根は、最終回の1イニングを2奪三振の3人で抑え「期待されている分、結果を出したかった。来春は1戦目の先発が任されるような信頼される投手になりたい」とアピールした。
▽愛工大・奥田監督(8戦全敗で最下位と入れ替え戦が確定し)「最初に歯車が狂い、そのままきてしまった。今後は入れ替え戦に照準を合わせる。投手を含めた守りを再確認したい」
▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 312010000―7
愛工大 100001000―2
▽2回戦(中京大2勝)
中京大 300010000―4
中部大 100000100―2
(2009年10月12日 中日スポーツ11面より)
■初回一気の3得点
1回の先制攻撃がすべてだった。中京大は先頭打者からの3連打などでいきなり3点奪取。中部大先発の石川の出ばなをたたいた。村瀬耕次監督(51)はしてやったりの表情。「石川はいつも立ち上がりが悪いからね。1回の攻撃のために打線を組み替えたんだ。うまく回ったね」
危なげない戦いぶりだ。今季、勝ち点を落としたのは愛院大戦のみ。投打ともにバランスが取れた戦力は頭1つ抜けている。さらに、今秋、目立つのは精神力。石川はリーグを代表する本格派右腕だが、中京大打線は余裕を持って立ち向かった。主将の磯村拓範遊撃手(4年・中京大中京)は胸を張って言う。「石川はいい投手。でも僕たちは春に全国で戦った経験が生きていますから」
■次週連勝で春秋連覇
6月の全日本大学選手権で対戦した佛教大の快速左腕・大野は、常時145キロをマークする好投手。完封負けの悔しさを味わったのと同時に、その球はどの選手の目にもしっかりと焼きついた。「スピン、切れ、いずれも全国レベルの投手だった。チーム全体が好投手の球に慣れることができたんです」と磯村主将。
これで中京大は愛大と並ぶ勝ち点3ながら、勝率で上回るため首位に立った。第7週の名商大戦連勝すれば自力優勝できる。「春秋連覇しか考えていません。名商大は昨年春秋とも勝ち点を落としてやりづらい相手ですが、やれることをしっかりやりたい。もう1度全国で戦いたいですから」と磯村主将。中京大が連覇をはっきりと視界に捉えた。 (八手亦和人)
■戦力強化は順調 愛院大
愛院大は1、2年生を積極的に起用して連勝。まだ2位以上(三連盟王座決定戦出場)の可能性も残し、来春へ向けた戦力強化が順調に進んでいる。「残る試合はすべて勝ちにいくが、1、2年生は来年につながる野球をしてほしいと思っています」と田中監督。リーグ戦初登板の2年生・中根は、最終回の1イニングを2奪三振の3人で抑え「期待されている分、結果を出したかった。来春は1戦目の先発が任されるような信頼される投手になりたい」とアピールした。
▽愛工大・奥田監督(8戦全敗で最下位と入れ替え戦が確定し)「最初に歯車が狂い、そのままきてしまった。今後は入れ替え戦に照準を合わせる。投手を含めた守りを再確認したい」
▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 312010000―7
愛工大 100001000―2
▽2回戦(中京大2勝)
中京大 300010000―4
中部大 100000100―2
(2009年10月12日 中日スポーツ11面より)