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中日新聞掲載の大学記事

2009.10.12

名東の「ピースあいち」1年かけ追う 椙山女大の4年生3人

■社会派ドキュメンタリー制作 学部HPなどで発表

 椙山女学園大文化情報学部(千種区)の4年生3人が、名東区の平和資料館「ピースあいち」を題材にした社会派のドキュメンタリー映像作品を制作した。学部のホームページや資料館で発表している。11月にも、市内のケーブルテレビ「スターキャット」で放映される予定だ。 (中村禎一郎)

 取り組んだのは、小松真穂さん(22)と村上友貴恵さん(22)、森山さくらさん(22)の3人。かつてテレビ局のディレクターやデスクを務めた栃窪優二教授のゼミに所属し、栃窪教授がデスク役を務めた。

 3人は昨年夏に「卒業研究で社会派のドキュメンタリーを手がけたい」と意見が一致。戦争の悲惨さや平和を目指す市民運動の意味を知ろうと、学校近くのピースあいちを取り上げることにした。昨年10月からピースあいちに10回ほど足を運んで取材。4月以降はナレーションや字幕の挿入などの編集作業を続けてきた。

 作品の題名は「市民が手作りで平和発信〜戦争資料館ピースあいち」。ピースあいちの紹介や設立までの経過、ボランティアらの活動や思いを20分間で紹介している。学徒動員中に空襲で死去した椙山の女学生の同級生の話も収めた。

 「取材を通して涙を流しながら空襲について語る体験者や資料館に置かれている地蔵にそっと手を合わせるボランティアの姿を見て平和の大切さを実感した」と3人は異口同音に語る。栃窪教授は「女子大生が積極的に社会派のドキュメンタリーに挑戦することは珍しい。意味のあることだ」と話している。

(2009年10月12日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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