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2017.02.07
着るだけで心拍数計測 藤田保健大など 効果的リハビリへ実験
藤田保健衛生大(愛知県豊明市)とNTT、東レなどは6日、着用するだけで心拍数などを計測できる下着型のウエアラブル(身に着ける)機器を患者のリハビリに生かす実験を、今月中にも始めると発表した。
電気を通す新素材を用いた下着にセンサーを内蔵し、着用した患者の心拍数や歩行ピッチなどを24時間測定。そのデータを基に、医師や理学療法士が患者に適切な負荷のリハビリを提供する。
同大では現在、心拍数を測定しながらリハビリをするのは、体力が落ちている高齢者ら一部の患者のみ。専用機器が必要で手間がかかるが、新しい下着によりデータ測定が飛躍的に簡単になる。病院のサーバーに送られたデータは、医師らのスマートフォンでも確認できる。
記者会見で、同大の才藤栄一統括副学長は「患者さん1人1人のリハビリメニューをつくりやすいし、それが効果的なのかを客観的に見られる」と述べた。
病院の患者らを対象に実験を始め、その後は在宅療養の患者にも拡大する予定。同大が六月に開設する介護ロボット開発拠点「ロボティックスマートホーム」にも導入し、研究開発に活用する。(日進通信部・森若奈)
(2017年2月7日 中日新聞朝刊8面より)
電気を通す新素材を用いた下着にセンサーを内蔵し、着用した患者の心拍数や歩行ピッチなどを24時間測定。そのデータを基に、医師や理学療法士が患者に適切な負荷のリハビリを提供する。
同大では現在、心拍数を測定しながらリハビリをするのは、体力が落ちている高齢者ら一部の患者のみ。専用機器が必要で手間がかかるが、新しい下着によりデータ測定が飛躍的に簡単になる。病院のサーバーに送られたデータは、医師らのスマートフォンでも確認できる。
記者会見で、同大の才藤栄一統括副学長は「患者さん1人1人のリハビリメニューをつくりやすいし、それが効果的なのかを客観的に見られる」と述べた。
病院の患者らを対象に実験を始め、その後は在宅療養の患者にも拡大する予定。同大が六月に開設する介護ロボット開発拠点「ロボティックスマートホーム」にも導入し、研究開発に活用する。(日進通信部・森若奈)
(2017年2月7日 中日新聞朝刊8面より)