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学生活動  2025.07.04

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求む消防士! パンフ完成 岡崎市本部 愛産大生3人がデザイン

パンフレットの完成を報告した学生ら=岡崎市朝日町の市消防本部で

パンフレットの完成を報告した学生ら=岡崎市朝日町の市消防本部で

 岡崎市消防本部は、消防職員採用案内のパンフレットを新たに作った。デザインやレイアウトを担当したのは、市と包括連携協定を結ぶ愛知産業大(同市岡町)の学生3人。1200部を用意し、市内の消防署などで配布するほか、同本部の採用活動で活用する。(金田侑香璃)

■「かっこよすぎない」 職員直筆「ひと言」

 3人は、いずれも同大造形学部スマートデザイン学科4年の岩田祐宙(ゆそら)さん(21)、倉田美桜(みお)さん(21)、遠山水晶(みずき)さん(22)。昨年7月に同本部から依頼を受け、10月から本格的に制作を進めてきた。同本部は写真や情報などの素材を提供。必要事項を除くほとんどの内容は学生たちが考案したという。

 意識したのは「かっこよすぎない」パンフレット。白をベースに、制服の色から着想を得たオレンジや青を使って明るい雰囲気に。職員紹介では、名前や所属部署、紹介文に直筆のひと言も添え、その人らしさを演出した。

 目を引くのは、消防職員がモチーフのイラスト。男女計5人のキャラクターが、四つの部隊や消防署の1日などを写真や図とともに紹介している。手がけた遠山さんは「可愛らしさを意識して描いた。好きなことを生かす良い経験ができた」と話す。

 就職活動をしてきた3人だからこその視点も加えた。「仕事をする上での、表と裏のギャップを少しでも減らしたかった」と倉田さん。消防学校での生活やキャリアプランなども図やイラストで可視化した。パンフレットの大きさも、他の資料との差別化や手軽さを意識してB5サイズにしたという。

 学生らは3日、同市朝日町の同本部を訪れ、稲垣和人消防長に完成を報告した。岩田さんは「多くの人に興味を持ってもらいたいと、たくさん話し合いを重ねて作った。こだわりが詰まった良いパンフレットになった」と紹介。稲垣消防長は「本当に分かりやすく、素晴らしいパンフレット。1人でも多くの人に消防の世界に飛び込んでもらえるよう、しっかり活用していきたい」と感謝した。

(2025年7月4日 中日新聞朝刊西三河版より)
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