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2017.02.03
将来、キツネの通り道に 美浜の日福大 マツ林再生へ苗木植樹
美浜町奥田の日本福祉大美浜キャンパスで、枯れてしまったクロマツ林の再生を目指し、マツを主体に116本の苗木が植樹された。キャンパス内で姿が確認されたキツネの通り道となるよう、知多半島生態系ネットワーク協議会が呼び掛け、町職員や大学生、市民団体のメンバーら25人が作業に協力した。(大槻宮子)
協議会長でもある同大健康科学部の福田秀志教授(48)の研究室は2015年から、美浜キャンパスでキツネの生息状況を調査。クロマツ林跡と、その北側、南側にある森に、熱を感知して自動撮影するカメラを期間を定めて設置している。
その結果、15年5月下旬〜16年1月はクロマツ林跡の北側にある森で子育て期の5〜8月に24回、11月下旬にも1回、キツネが撮影された。16年6月初旬〜12月中旬の設置でも、北側の森で6〜7月に10回撮影された。両方の森に巣穴は見つかっていないため、周辺の森に巣をつくり、北側の森で子育てしていると考えられる。
植樹は、南北の森をつなぐ林を復活させてキツネが行き来できるようにと昨年から始めた。今年は松くい虫の被害に遭いにくいマツ80本と、キツネの好むビワやカキなど36本の苗木をスコップで丁寧に植えた。
福田教授は「順調に育ち、近い将来、キツネの通り道になることを期待している。知多半島各地で、このような森と森をつなぐ活動が広がれば」と話した。
(2017年2月3日 中日新聞朝刊知多版より)
協議会長でもある同大健康科学部の福田秀志教授(48)の研究室は2015年から、美浜キャンパスでキツネの生息状況を調査。クロマツ林跡と、その北側、南側にある森に、熱を感知して自動撮影するカメラを期間を定めて設置している。
その結果、15年5月下旬〜16年1月はクロマツ林跡の北側にある森で子育て期の5〜8月に24回、11月下旬にも1回、キツネが撮影された。16年6月初旬〜12月中旬の設置でも、北側の森で6〜7月に10回撮影された。両方の森に巣穴は見つかっていないため、周辺の森に巣をつくり、北側の森で子育てしていると考えられる。
植樹は、南北の森をつなぐ林を復活させてキツネが行き来できるようにと昨年から始めた。今年は松くい虫の被害に遭いにくいマツ80本と、キツネの好むビワやカキなど36本の苗木をスコップで丁寧に植えた。
福田教授は「順調に育ち、近い将来、キツネの通り道になることを期待している。知多半島各地で、このような森と森をつなぐ活動が広がれば」と話した。
(2017年2月3日 中日新聞朝刊知多版より)