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中日新聞掲載の大学記事

2017.02.03

女性選手の環境考える 朝日大 金メダリストら勉強会

 スポーツの女子選手を取り巻く環境について考える「女性スポーツ勉強会」が、瑞穂市穂積の朝日大で開かれた。昨年のリオデジャネイロ五輪競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵さん(28)=写真(左)、1月29日撮影=やフェンシング競技エペ個人で日本人初入賞した佐藤希望(のぞみ)選手(30)=同(右)=らが、特有の悩みなどを語り合った。

 1976年のモントリオール五輪バレーボール女子で金メダルを獲得した元選手らでつくNPO法人「モン・スポ」が主催。県内外の女性アスリートや指導者など350人が聴き入った。

 金藤さんは自身の経験から、「男子と同じメニューをこなすことで、実力を付けた女子選手も多い」と指摘。コーチが男性である点については「何でも相談できる関係を築けていたのは大きかった」と振り返った。

 一児の母でもある佐藤さんは、練習拠点の味の素ナショナルトレーニングセンターに設置された託児室を利用し、現在第二子を妊娠していることを明かした。「まだまだ“ママさんアスリート”は日本に少ない。妊娠出産しても競技が続けられる環境を地方にも整えてもらえたら」と訴えた。

 会場では、元シンクロナイズドスイミング日本代表の武田美保さん(40)、元新体操日本代表の村田由香里さん(35)、産婦人科医の伊藤加奈子さん(40)の3人による講演やパネル討論もあった。(宮崎正嗣)

(2017年2月3日 中日新聞朝刊岐阜総合版より)

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