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2017.01.19
水なしシャンプーで起業へ 岡崎の神谷さん姉妹ら 「災害時に一役」資金募る
岡崎市寿町に住む女子大生と女子高生の姉妹ら3人が、災害などの非常時に水を使わず全身を洗えるシャンプーを販売する会社をつくる。18日からインターネット上で資金を募るクラウドファンディングで、創業資金150万円を集め始めた。(佐藤浩太郎)
3人は金城学院大3年の神谷菜月さん(20)、妹で岡崎学園高3年の茉里さん(18)、いとこで愛知学泉短大2年の咲葵(さき)さん(20)。3月に新会社「フラスコインターフェイス」を立ち上げ、菜月さんが社長を務める。
扱う商品は「拭くだけボディ洗浄」。エタノールや界面活性剤を使っていないため肌に優しく、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使える。髪の長い女性が髪も体も水なしで2度洗える400ミリリットル入りで800円(税別)。
2011年に東日本大震災が起きたとき、菜月さんは中学3年生。「被災地のために何かしたい」という思いが募ったが、義援金を寄付するのが精いっぱいだった。
昨年4月の熊本地震では、車中泊をする女性が「お風呂に入りたい」と訴える姿をテレビで見た。化粧品の製造販売会社を経営する父の則行さん(61)に話すと、則行さんは自社の技術を生かして、このシャンプーをすぐに作り、被災地に200個送った。
菜月さんはそんな則行さんの姿を見て、シャンプー販売会社の設立を思い立ち、5月に茉里さんと咲葵さんに「一緒に起業しよう」と誘った。咲葵さんは迷った揚げ句、自動車販売会社の就職内定を辞退。「自分の会社が、たくさんの人の役に立つことに魅力を感じた」と話す。
茉里さんも4月から進学する名古屋市の愛知淑徳大で学びながら、会社の仕事をする。
菜月さんは将来、他の防災関連の商品も扱うつもり。「防災といえばうちの会社、と言ってもらえるよう良い商品を全国に届けたい」と意欲的だ。
出資はクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で募っている。
(2017年1月19日 中日新聞朝刊西三河版より)
3人は金城学院大3年の神谷菜月さん(20)、妹で岡崎学園高3年の茉里さん(18)、いとこで愛知学泉短大2年の咲葵(さき)さん(20)。3月に新会社「フラスコインターフェイス」を立ち上げ、菜月さんが社長を務める。
扱う商品は「拭くだけボディ洗浄」。エタノールや界面活性剤を使っていないため肌に優しく、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使える。髪の長い女性が髪も体も水なしで2度洗える400ミリリットル入りで800円(税別)。
2011年に東日本大震災が起きたとき、菜月さんは中学3年生。「被災地のために何かしたい」という思いが募ったが、義援金を寄付するのが精いっぱいだった。
昨年4月の熊本地震では、車中泊をする女性が「お風呂に入りたい」と訴える姿をテレビで見た。化粧品の製造販売会社を経営する父の則行さん(61)に話すと、則行さんは自社の技術を生かして、このシャンプーをすぐに作り、被災地に200個送った。
菜月さんはそんな則行さんの姿を見て、シャンプー販売会社の設立を思い立ち、5月に茉里さんと咲葵さんに「一緒に起業しよう」と誘った。咲葵さんは迷った揚げ句、自動車販売会社の就職内定を辞退。「自分の会社が、たくさんの人の役に立つことに魅力を感じた」と話す。
茉里さんも4月から進学する名古屋市の愛知淑徳大で学びながら、会社の仕事をする。
菜月さんは将来、他の防災関連の商品も扱うつもり。「防災といえばうちの会社、と言ってもらえるよう良い商品を全国に届けたい」と意欲的だ。
出資はクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で募っている。
(2017年1月19日 中日新聞朝刊西三河版より)