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中日新聞掲載の大学記事

2009.09.08

愛知大学野球 愛大 5季ぶり勝ち点

 1部リーグに5季ぶりに昇格した愛大が名商大に6−3で競り勝ち、開幕カードで勝ち点を挙げた。愛大が勝ち点をマークしたのは07年春以来、5季ぶり。愛大のエース・祖父江大輔投手(4年・愛知)は9回に救援登板し、3奪三振で無失点と力投した。

■主戦祖父江3K締め

 抑え役でも、マウンドで躍る。愛大が8回に3点を勝ち越すと、ブルペンで準備していたエース・祖父江が9回に登場。見送り三振のあと、代打・松沢に死球を与えたが、その後は連続空振り三振で逃げ切った。1回戦では名商大を4安打完封し、これで開幕から10イニング連続無失点。今春までは2部の快腕だった祖父江が1部に戻って、その力を爆発させた。愛大にとって1部での勝ち点ゲットは5季ぶり。

 「開幕カードが大事。これで流れに乗れる。リードしてから登板というのは予定通り。調子は変わらず良かったですよ」

 この日、祖父江を喜ばせたのは後輩の好投。2番手の1年生右腕・伊佐地が4イニング無失点。2回戦は5イニング1/3を零封しており、絶好の1部デビュー。祖父江は「頑張っている伊佐地を勝ち投手にするために投げた」と言えば、伊佐地は「2番手投手でも勝てるように頑張ってきた。2部を含めリーグ戦初勝利。今後は先発でも投げたい」とアピールした。愛知・津島北高では無名ながら好素質と評判が広まり、米国遠征した愛知県選抜チームに選出された右腕。試合後、祖父江からウイニングボールを贈られた伊佐地は「今の気持ちを大事にして次からも投げたい」と決意を新たにした。

 この秋を最後に大学野球を終える祖父江にとって、“後継”エースは心配の種だったが、後輩投手は着実に育っている。再び2部落ちしないためにも、大事なことだ。

 「林(3年、愛知・桜丘)や永田(2年・掛川東)もオープン戦では調子が良かった。これからは余裕を持って臨める」と祖父江。自身の勝利とは違う喜びの味。祖父江が引っ張る愛大投手陣は、第2週以降に対戦する1部上位校の中部大、中京大にも敢然と立ち向かう。 (八手亦和人)

■名商大 決定打奪えず

 名商大は得点圏に走者を出しながら決定打が奪えず、勝ち点を落とした。試合後は中村監督とコーチを中心に約50分のミーティングが行われた。「1死で三塁走者を置きながら点を取れない。大振り三振して次打者はプレッシャーに負けている」と中村監督。水野、上野の看板2投手が開幕カードの3連戦に奮投しただけに、打撃陣の奮起が待たれる。


◇3回戦(愛大2勝1分け)
名商大 001200000―3
愛大  01020003x―6


(2009年9月8日 中日スポーツ10面より)
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