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お知らせ  2025.08.14

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留学生も防災意識高めよう 東海の星城大で講座

地震を模擬体験する留学生たち=東海市加木屋町の市地域防災センター

地震を模擬体験する留学生たち=東海市加木屋町の市地域防災センター

■避難知識や簡易トイレ組立学ぶ

 東海市の星城大(富貴ノ台)で4~8日、留学生別科の外国人を対象とした防災の集中講座が開かれた。市民団体「とうかい防災ボランティア・ネット」や、市防災危機管理課も講師として参加し、災害時の地域住民との協働や外国人への対応について理解を深め合った。市の多文化共生事業の一環。

 講座では、災害に関する日本語の説明や避難の基礎知識、段ボールベッドや簡易トイレの組立など幅広い内容を学んだ。大府市のDAIWA防災学習センターや東海市地域防災センターも訪れ、水害や地震を模擬体験。最終日には受講した4人が、「自分が防災リーダーになったら」と仮定して考えた備えや非常持ち出し袋の中身などを発表した。

 張雅欣さん(23)と黄郁蓁(イクシン)さん(22)、陳宗勤さん(24)は、いずれも日本と同じく地震や台風が多い台湾出身。

 張さんは「子どもも楽しみながら防災を学べる施設が台湾にもあればいいと思った」、黄さんは「水害のときはただ逃げればいいと思っていたので、避難する際の服装や道具を教えられてびっくりした」、陳さんは「最近日本は地震が多いので、普段から備えた方がいいと感じた」と話した。

 また、ネパール出身のバストラ・キラン・バブさん(19)は、70~80代の市民が防災ボランティアとして地域で活躍していることに驚いたという。「日本はとても安全な国と聞いていて、災害について考えたことはなかった。水害や地震を模擬体験できて良かった」と語った。受講した留学生たちには、修了証が手渡された。(平木友見子)

(2025年8月14日 中日新聞朝刊尾近知総合版より)
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