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中日新聞掲載の大学記事

2016.11.08

明治神宮野球大会 名城大 栗林 全国デビューへ 最速153キロ 愛知L通算17勝 2年生右腕

■11日開幕 名城大13日初戦

 22年ぶりに明治神宮大会(11日から6日間・神宮)に出場する名城大のカギを握るのは、最速153キロを誇る栗林良吏投手(2年・愛知黎明)だ。早くもプロのスカウトの注目を集める右腕にとっては全国へのデビュー戦。13日の2回戦で上武大−富士大の勝者と対戦する。

■早くもプロ高評価

 最速153キロを誇る栗林の速球が、全国の舞台でどれくらい通用するか。

 「一発勝負のトーナメントなので、1球も悔いの残らないボールを投げていきたい」

 愛知リーグで1年春にいきなり5勝し、今秋も最多の5勝を挙げ、通算17勝。大学日本代表候補に選出され、6月の選考合宿の紅白戦ではロッテドラフト1位指名の佐々木千隼(桜美林大)に次ぐ151キロをマークした。中日・清水スカウトも「フォームは変えなくていいくらい。このままいけば2年後に上位で指名されるだろう」と高く評価する。

■「抑える自信ある」

 神宮キップを懸けた中部地区の代表決定戦では、初戦の中部学院大(岐阜学生)戦に先発。1回にエラー絡みで4失点した。2回からは立ち直ったものの、満足のいく投球ではない。「体の開きが早いのか、真っすぐがシュートしていつもみたいに空振りが取れなかった」と受け止める。

 名城大の初戦は13日。6月の全日本選手権4強の上武大(関東5連盟第2)と、阪神のドラフト2位右腕・小野泰己擁する富士大(東北3連盟)の勝者と戦う。どちらも難敵だが、栗林は「どこが来ても抑える自信だけはある。初回、先頭打者を抑えれば気持ちも楽になるはず」と言い切る。名城大に栗林あり。その名をとどろかせる大チャンスだ。 (平野梓)

 ▼栗林良吏(くりばやし・りょうじ) 1996(平成8)年7月9日生まれ、愛知県愛西市出身の20歳。177センチ、77キロ、右投げ右打ち。勝幡小2年で野球を始め、佐織中時代は軟式の藤華クラブに所属。主に遊撃手をしていたが、愛知黎明高2年春に投手に転向した。2年夏の愛知大会で準優勝。名城大では1年春に5勝し、敢闘賞、新人賞を獲得。2年春に2度目の敢闘賞、秋にベストナインに輝いた。

(2016年11月8日 中日スポーツ8面より)
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