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2016.10.04
愛知大学野球 秋季リーグ 中部大 細川 ダメ押し場外弾
中部大と愛産大が雪辱し、いずれも対戦成績を1勝1敗として3回戦に持ち込んだ。中部大は7番・細川純平一塁手(3年・愛知商)が2点本塁打を放つ活躍で6−1で日本福祉大に完勝した。愛産大は金山巧磨一塁手(1年・中京大中京)が3打点の活躍で、5−4で名城大に競り勝った。
■前試合から不振で7番降格
快音を残した打球は、右翼場外の林の中に消えていった。4−1の8回1死一塁。中部大・細川が低めのスライダーを思い切り振り抜いた。「打った瞬間いったと思った」と自画自賛する当たりでダメを押した。
本来は4番に座るが、不振で前の試合から7番に打順を下げていた。「ボールを追い掛けていた」と試合がなかった前週に打撃フォームを見直した。参考にしたのは現役時代の落合GMの打撃だ。頭の位置をあまり動かさずに確実にボールを仕留める元三冠王のフォームからヒントを得た。修正打法で前日は2本の二塁打。この日も本塁打を放ち「芯で捉えられている」と手応えを感じた。
今季に懸ける思いは強い。社会人野球の王子でプレーする2歳上の兄・勝平さんは、昨年まで主将・正捕手としてチームを引っ張っていた。勝平さんたちが抜け、主軸として期待された春のリーグ戦前に右ももの肉離れで戦力になれず「チームに迷惑をかけた」とこぼした。今季こそはという思いが、さらに打撃を狂わせていた。
この2試合4番に座る纐纈(こうけつ)は「ようやくという感じ」と細川の復調を喜ぶ。リーグ戦は3週目を迎えるが、勝ち点はまだ0。あと1本が出ずに落とした試合も多い中で、主砲に当たりが出てきたことはチームにとって希望の光となるはずだ。 (長森謙介)
■愛産大 1年生の金山が走者一掃二塁打
愛産大の1年生・金山が4回無死満塁で走者一掃の左翼越え二塁打を放った。前の打席でチャンスをつぶし「思い切っていこう」と開き直った。初球の甘く入った直球を強振しチームに勢いをもたらした。春のリーグ戦で新人賞を獲得した日本福祉大・樫山は同じ1年生。「悔しかった」と対抗心をあらわにした。「負けないよう頑張りたい」と自分が世代を引っ張るつもりだ。
■名城大 1年生が初先発 坂倉「甘さ出た」
名城大先発の1年生右腕・坂倉は4回途中4失点で降板。連打と失策で招いた無死満塁のピンチで3点二塁打を浴び「自分の甘さが出た」と悔しさをにじませた。救援での登板が中心でこの日がリーグ戦初先発。勝ち点がかかる大事な一戦に「力みが出てボールが高くなった」と振り返った。安江監督は「いつもと違う場面での登板に戸惑いがあったかな」と1年生右腕を気遣った。
▽2回戦(1勝1敗)
中部大 000031020―6
日福大 000010000―1
本塁打 細川(部)
▽2回戦(1勝1敗)
名城大 000030001―4
愛産大 00041000x―5
(2016年10月4日 中日スポーツ10面より)
■前試合から不振で7番降格
快音を残した打球は、右翼場外の林の中に消えていった。4−1の8回1死一塁。中部大・細川が低めのスライダーを思い切り振り抜いた。「打った瞬間いったと思った」と自画自賛する当たりでダメを押した。
本来は4番に座るが、不振で前の試合から7番に打順を下げていた。「ボールを追い掛けていた」と試合がなかった前週に打撃フォームを見直した。参考にしたのは現役時代の落合GMの打撃だ。頭の位置をあまり動かさずに確実にボールを仕留める元三冠王のフォームからヒントを得た。修正打法で前日は2本の二塁打。この日も本塁打を放ち「芯で捉えられている」と手応えを感じた。
今季に懸ける思いは強い。社会人野球の王子でプレーする2歳上の兄・勝平さんは、昨年まで主将・正捕手としてチームを引っ張っていた。勝平さんたちが抜け、主軸として期待された春のリーグ戦前に右ももの肉離れで戦力になれず「チームに迷惑をかけた」とこぼした。今季こそはという思いが、さらに打撃を狂わせていた。
この2試合4番に座る纐纈(こうけつ)は「ようやくという感じ」と細川の復調を喜ぶ。リーグ戦は3週目を迎えるが、勝ち点はまだ0。あと1本が出ずに落とした試合も多い中で、主砲に当たりが出てきたことはチームにとって希望の光となるはずだ。 (長森謙介)
■愛産大 1年生の金山が走者一掃二塁打
愛産大の1年生・金山が4回無死満塁で走者一掃の左翼越え二塁打を放った。前の打席でチャンスをつぶし「思い切っていこう」と開き直った。初球の甘く入った直球を強振しチームに勢いをもたらした。春のリーグ戦で新人賞を獲得した日本福祉大・樫山は同じ1年生。「悔しかった」と対抗心をあらわにした。「負けないよう頑張りたい」と自分が世代を引っ張るつもりだ。
■名城大 1年生が初先発 坂倉「甘さ出た」
名城大先発の1年生右腕・坂倉は4回途中4失点で降板。連打と失策で招いた無死満塁のピンチで3点二塁打を浴び「自分の甘さが出た」と悔しさをにじませた。救援での登板が中心でこの日がリーグ戦初先発。勝ち点がかかる大事な一戦に「力みが出てボールが高くなった」と振り返った。安江監督は「いつもと違う場面での登板に戸惑いがあったかな」と1年生右腕を気遣った。
▽2回戦(1勝1敗)
中部大 000031020―6
日福大 000010000―1
本塁打 細川(部)
▽2回戦(1勝1敗)
名城大 000030001―4
愛産大 00041000x―5
(2016年10月4日 中日スポーツ10面より)