進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2016.10.01

菰野・尾高高原キャンプ場 利用客増へ 学生の感性がキラリ

■ポスター制作や改修案

 大学生のアイデアで、菰野町杉谷の尾高高原キャンプ場が、利用客を増やそうとしている。依頼先は名古屋外国語大(日進市)と、愛知淑徳大(長久手市)。2019年3月には新名神高速道路菰野インターチェンジができる。キャンプ場を運営する尾高観光協会の石崎昭文事務長は「アクセスが良くなる名古屋方面から誘客するため、若者の知恵を生かしたい」と期待する。(芝野享平)

□名古屋外国語大

 国際教養学科の3年生8人がPRポスターを7月に制作した。添えたコピーは「バーベきゅん」「燃やせ肉燃やせ恋」。

 ターゲットを若者に絞り、キャンプ場のバーベキューと恋を結び付けた。ポスターのモデル2人は学生が務めた。

 9月10日には名古屋市・栄で、男女の出会いイベントを実施した。町主催の観光PRの場を利用した。8組のカップルが成立し、1日にはキャンプ場でのバーベキューに招待する。観光協会は同様のイベントを来年以降も開く予定だ。

 8人は地域活性化や観光推進に取り組む横山陽二准教授のゼミ生。外語大は町と観光振興を含む包括連携協定を結んでいる。観光協会は昨年12月、町のPR映像制作に携わった愛知県内の他の2大学を含めポスター案の作成を依頼。ゼミ生の案が採用された。

□愛知淑徳大

 創造表現学部の間宮晨一千(しんいち)講師と、指導を受ける3年生6人がオートキャンプ場への改修案を練る。

 間宮講師が観光空間を研究していることから、観光協会が6月に依頼した。完成予想図を12月までに作成する。協会は提案を受け改修に反映させる。

 学生らは9月14日からキャンプ場で1泊2日を過ごした。利用客の立場から改修案と課題を考えた。

 間宮講師は「自然の豊かさだけでは尾高独自の特色とは言えない。足を運びたくなるような、良い意味でキャンプ場にミスマッチな施設がほしい」と感じた。

 佐藤朱莉さん(20)は「夜景がきれいに見える場所までの坂が急で大変だったが、坂を上ってでも行きたくなる施設を考えたい」と話した。

 キャンプ場は1988年にオープン。敷地約1ヘクタールにテントサイト約35区画、バーベキュー場10カ所、休憩用ロッジ3棟がある。年間の平均利用者数は3000人。(問)キャンプ場=059(396)3900

(2016年10月1日 中日新聞朝刊北勢版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ