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中日新聞掲載の大学記事

2015.08.21

全国の聴覚障害者、手話通訳者ら交流 鈴鹿で研究集会

 全国の聴覚障害者と手話通訳者らが交流する「第48回全国手話通訳問題研究集会」(中日新聞社など後援)が21日、鈴鹿市内で始まり、初日は鈴鹿医療科学大白子キャンパス(鈴鹿市南玉垣町)で、講演会や交流会が催された。

 「みて 感じて 語ろう 未来を!」をテーマに、全日本ろうあ連盟と全国手話通訳問題研究会が主催。今回は初めて、夏の講座と冬の分科会を1回にまとめた。

 21日の記念講演会には約1000人が参加。「赤毛のアン」の翻訳家として知られる村岡花子さんの孫で、作家の村岡恵理さんが講師を務めた。

 村岡さんは、翻訳家として「人の言葉を伝えるクッションの役割を果たした」花子の生涯を紹介。来日したヘレン・ケラーの通訳を花子が務めた際、熱狂的な歓迎に「日本にはもっと手を差し向けるべき人がいる。見える目があるのに、なぜ見ようとしないの」と観衆に告げたというエピソードも明かした。

 23日までの期間中に、連盟の歴史や三重県内の取り組みなどを学ぶ研修講座や、手話通訳者の仕事の在り方や聴覚障害者を支援する政策・制度などを討論する分科会が開かれる。(堀内敦子)

(2015年8月21日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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