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学生活動 2026.02.13
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ジェンダー みんなの日常へ 日福大生 武豊町と協働で動画作成

動画を流してジェンダーについて説明する学生=武豊町砂川の砂川会館で
性的少数者(LGBT)が安心して過ごせることを目指す日本福祉大(美浜町)のサークル「にじぷく」が、武豊町と協働で性の多様性への理解を呼びかける動画を作成した。高齢になるほど認知度が低いジェンダーについて啓発していく。(内山陽貴)
昨年12月、砂川会館(同町砂川)であった「憩いのサロン馬場会場」で、学生4人が約50人の高齢者らに動画を流しジェンダーについて紹介した。参加者は興味深く耳を傾け「プライバシーに関わる話をみだりにしないようにしたい」「ジェンダーのことを理解できた」と学んだ。
動画は2分ほどの4種類。性のあり方を本人の同意なく第三者に暴露する「アウティング」と題した動画は、娘が母に「女性が好き」と打ち明ける。母が近所の人たちに相談し、娘が心配される様子を描いた。
「日傘」では、夏の暑い日に男性が日傘を使うのをためらう姿を表現。使ってみると直射日光を避けられ快適に過ごせ、周囲からも賛同を得た。「男女」でなく「人間だから」という意識で接することを訴えている。
動画は、にじぷくや社会福祉学部、末盛慶教授のゼミ生らと町が一緒になって撮影した。出演者は公募し、イメージに当てはまる人や鳥羽悠史町長など知名度の高い人などを選んだ。
すべて町内で撮影。PRや親しみやすさをねらい、旧国鉄武豊港駅転車台や乙姫橋など観光地も登場させた。脚本や編集も自ら行い、1カ月ほどかけて完成させた。
にじぷく代表の森下和(かず)さん(3年)は「町と一緒にやったことで、これから広めていける期待と達成感を感じた」と手応えを語る。
動画は町公式ユーチューブで公開されている。森下さんは「ジェンダーは誰しも生活の中にあると知ってもらいたい。町長など、なじみのある人も出演しているので身近に感じてほしい」と呼びかけている。
(2026年2月13日 中日新聞朝刊知多版より)