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中日新聞掲載の大学記事

2015.05.27

恵那特産細寒天でドレッシング開発 岐阜女子大生が県組合と協力

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)の健康栄養学科の学生が、県寒天水産工業組合と協力し、恵那市山岡町の特産品・細寒天を使った「寒天ドレッシング」を開発した。

 共同開発は、細寒天の普及と特産品づくりが目的。土屋ひろ子准教授のゼミの「寒天班」が5年前から研究している。これまでに梅ゼリーとムース、つくね、コロッケを開発した。

 ドレッシングは今春に卒業した学生3人が取り組んだ。若い人をターゲットにした商品として、チヂミや卵焼きを含め10種類を考案して選んだ。

 ごま、ニンジン入り、イタリアン、タマネギの4つの味を用意。細寒天を細かく刻んで混ぜてある。学内で試食してもらったり、寒天工場を見学した小学生にレシピを渡して感想を寄せてもらったりして、寒天の大きさや味を調整した。土屋准教授は「寒天の食感を生かし、食物繊維も取れる商品に仕上がった」と話す。

 ドレッシングは山岡町で開かれた組合の寒天展示品評会で、4年生の大橋里歩さん(21)と斎藤由希さん(21)が発表した。

 組合は市内の食品会社と協力して商品化を図る。青年部代表の佐々木淳二さん(49)は「サラダだけでなく、さまざまな食材に使ってもらえる。地元の飲食店に普及を図っていきたい」と手応えを感じていた。(生田貴士)

(2015年5月27日 中日新聞朝刊広域岐阜版より)
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