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2015.05.10
愛知大学野球 中部大・神鳥 延長11回サヨナラ 意地のV打 昨季MVP 今季苦手の延長戦で奮起
■「勢いつなげて勝ち点取る」秋春連覇あきらめない
4位につけている中部大は2位の愛院大に3−2でサヨナラ勝ち。延長11回に4番・神鳥猛流三塁手(4年・享栄)が適時二塁打を放って決着させ、秋春連覇に望みをつないだ。5位の日本福祉大は3位の名城大に3−2で勝った。
■直球ガツン
昨季の最優秀選手が意地の一打で勝利を呼び込んだ。延長11回2死一塁、神鳥は真ん中高めにきた直球をこん身の力で右方向へはじき返した。大きな打球は右翼手の頭を越え、サヨナラ二塁打となった。
「フルカウントで追い込まれていたので、直球がくると思って待っていた」。捉えたのは、バットの芯から少し外れた先の方。「芯に当たっていたらサヨナラホームランだったかもしれないのに」とおどけて笑った。
昨季は接戦を勝ち抜き、13季ぶりの優勝。神鳥を始め、レギュラーが多く残る今季は中部大が断然有利かに思われたが、現実はそう甘くはなかった。この日までの成績は5勝5敗。敗れたのはいずれも1点差で、うち4試合は延長戦だ。勝ちを意識しすぎて硬くなり、空回りしてしまうケースが多かった。
迎えた愛院大戦。勝率トップの相手は、勝てば優勝に大きく近づく。昨季王者がそれを許すわけにはいかなかった。堀田崇夫監督(41)は「とにかくグラウンドで力を出し切ることだけを考えろ、と選手を送り出した。この接戦を勝ち切れたのは大きい」と納得の表情だった。
今季はまだ2回戦で1勝もできておらず、「日曜日の壁」が立ちはだかる。神鳥は「きょうの勝利でチームで何かが吹っ切れたと思う。この勢いをあすにつなげて、勝ち点をつかみ取りたい」と力を込めた。 (安達健)
■2週連続で決勝打 日福大の松尾
またもやルーキーが勝利を呼び込んだ。日本福祉大は6回2死一、二塁、5番・松尾の右越え適時二塁打で逆転。2日の中京大戦に続く、2週連続の決勝打だ。「自分が流れを変えようと思って打席に立った。チームの力になれてうれしい」。9日現在、打率はチームトップの3割1分3厘。全体でも7位の好成績。新人賞はもう目の前だ。
▽1回戦(中部大1勝)
愛院大 00000100100―2
中部大 20000000001x―3
(延長11回)
▽1回戦(日福大1勝)
名城大 020000000―2
日福大 00010200x―3
(2015年5月10日 中日スポーツ10面より)
4位につけている中部大は2位の愛院大に3−2でサヨナラ勝ち。延長11回に4番・神鳥猛流三塁手(4年・享栄)が適時二塁打を放って決着させ、秋春連覇に望みをつないだ。5位の日本福祉大は3位の名城大に3−2で勝った。
■直球ガツン
昨季の最優秀選手が意地の一打で勝利を呼び込んだ。延長11回2死一塁、神鳥は真ん中高めにきた直球をこん身の力で右方向へはじき返した。大きな打球は右翼手の頭を越え、サヨナラ二塁打となった。
「フルカウントで追い込まれていたので、直球がくると思って待っていた」。捉えたのは、バットの芯から少し外れた先の方。「芯に当たっていたらサヨナラホームランだったかもしれないのに」とおどけて笑った。
昨季は接戦を勝ち抜き、13季ぶりの優勝。神鳥を始め、レギュラーが多く残る今季は中部大が断然有利かに思われたが、現実はそう甘くはなかった。この日までの成績は5勝5敗。敗れたのはいずれも1点差で、うち4試合は延長戦だ。勝ちを意識しすぎて硬くなり、空回りしてしまうケースが多かった。
迎えた愛院大戦。勝率トップの相手は、勝てば優勝に大きく近づく。昨季王者がそれを許すわけにはいかなかった。堀田崇夫監督(41)は「とにかくグラウンドで力を出し切ることだけを考えろ、と選手を送り出した。この接戦を勝ち切れたのは大きい」と納得の表情だった。
今季はまだ2回戦で1勝もできておらず、「日曜日の壁」が立ちはだかる。神鳥は「きょうの勝利でチームで何かが吹っ切れたと思う。この勢いをあすにつなげて、勝ち点をつかみ取りたい」と力を込めた。 (安達健)
■2週連続で決勝打 日福大の松尾
またもやルーキーが勝利を呼び込んだ。日本福祉大は6回2死一、二塁、5番・松尾の右越え適時二塁打で逆転。2日の中京大戦に続く、2週連続の決勝打だ。「自分が流れを変えようと思って打席に立った。チームの力になれてうれしい」。9日現在、打率はチームトップの3割1分3厘。全体でも7位の好成績。新人賞はもう目の前だ。
▽1回戦(中部大1勝)
愛院大 00000100100―2
中部大 20000000001x―3
(延長11回)
▽1回戦(日福大1勝)
名城大 020000000―2
日福大 00010200x―3
(2015年5月10日 中日スポーツ10面より)