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中日新聞掲載の大学記事

2015.03.25

留学生と英語で交流 名大で名古屋中3年生ら

 私立名古屋中学校(東区)は21日から23日まで、千種区の名古屋大で留学生と「英語漬け」の協働学習に取り組んだ。中学校の卒業式を終えたばかりの3年生を対象にした初の試み。早い段階での国際的素養の向上を目指した。

 生徒29人と、名古屋大で学ぶ留学生ら9人が参加。留学生の出身地はアジア、北欧、南米など多彩だが、英語を母国語とする人はいない。生徒たちは多様なテーマで留学生と意見交換し、英語を学んだり、海外で学んだりする意義や目的、理想の世界像を考えた。英語以外は原則として禁止し、会話力も磨いた。

 留学生が来日して受けたカルチャーショック体験を聞く「不思議の国日本」では、電車でみんなが寝ていることやハイテクトイレ、音を立てて麺類を食べることなどへの驚きが紹介された。生徒たちは電子辞書を使って単語を調べながら、活発に質問。和やかな笑い声も上がった。

 身ぶりを交えて懸命に英語を操った高安仁君(15)は「言葉が追いつかなくても、何とか気持ちは通じることを実感した。海外での生活も面白そう」と手応えを感じた様子だった。 (野川真一郎)

(2015年3月25日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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