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2009.02.26
日本で初、愛知医大に開設 痛み学講座“悲痛な叫び”
愛知医科大(長久手町)の「痛み学講座」が、存続の危機に陥っている。謎の多い慢性痛を解明するために日本で初めて開設されたが、運営費の寄付を受けていたファイザー中央研究所(武豊町)が閉鎖され、確保にめどが立たないためだ。新年度以降の存続へ向け、企業などに寄付を呼びかけている。
存続の危機で寄付呼び掛け
痛み学講座は2002年、同大の熊沢孝朗教授が開設。認知度が低い慢性痛の研究は、熊沢教授が名付けた「痛み学」として知られるようになった。慢性痛モデル開発など基礎研究も成果を上げた。
しかし、6年間で1億円余の寄付をしていた同中央研究所が08年に閉鎖。講座は医療スタッフが連携し、慢性痛の治療に当たる「学際的痛みセンター」の研究機関として存続しているが、新年度以降の存続は厳しい状況という。
同センターでは、講座が育成した理学療法士らが活躍し、1日30−40人台の患者が訪れる。熊沢教授は「講座がなくなれば、センターの人材育成の場が失われる。何とか存続させ、研究を続けたい」と話している。問い合わせは熊沢研究室=電0561(62)3311(内線2035)=へ。(今村節)
(2009年2月26日 中日新聞朝刊県内版より)
存続の危機で寄付呼び掛け
痛み学講座は2002年、同大の熊沢孝朗教授が開設。認知度が低い慢性痛の研究は、熊沢教授が名付けた「痛み学」として知られるようになった。慢性痛モデル開発など基礎研究も成果を上げた。
しかし、6年間で1億円余の寄付をしていた同中央研究所が08年に閉鎖。講座は医療スタッフが連携し、慢性痛の治療に当たる「学際的痛みセンター」の研究機関として存続しているが、新年度以降の存続は厳しい状況という。
同センターでは、講座が育成した理学療法士らが活躍し、1日30−40人台の患者が訪れる。熊沢教授は「講座がなくなれば、センターの人材育成の場が失われる。何とか存続させ、研究を続けたい」と話している。問い合わせは熊沢研究室=電0561(62)3311(内線2035)=へ。(今村節)
(2009年2月26日 中日新聞朝刊県内版より)