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2015.01.08
北陸をエンタメ聖地に 金沢工大 来月、初フェス アニメやゲーム 地元作り手発信
北陸をテレビゲーム、アニメ、コミックなどエンターテインメントの「聖地」にしようという壮大な構想が動きだす。第1弾となる「HOKURIKU ENTAME FES 2015」が2月28日、金沢工業大(石川県野々市市)で開かれる。北陸のエンタメ関連企業や学生が情報を交換、発信。同大を拠点に作り手側の企業連携や学生も含めた人材育成を図る。(松本芳孝)
同大は2013年11月に「『遊ぶ』から『創る』時代へ」をテーマに大手、地元ゲームメーカーなどと連携し「ゲームフォーラム」を開催。今回はエンタメ全般に枠を広げた形だ。
背景には情報通信機器やソフトウエアの進化でエンターテインメント作品を受け身で楽しむだけでなく、積極的に作り手側に回ったり、関連イベントに参加したりする動きがある。金沢市の湯涌温泉を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」のヒットを機に、アニメの中の祭りを再現した「湯涌ぼんぼり祭り」は全国から1万人を集客している。
同大は感動デザイン工学研究所を中心に、人の感性を客観的に評価する研究を進めている。言葉で表現しにくいクリエーターの思いを“翻訳”して、実際に作品制作に携わる技術者に伝えられる人材を育成しているのが強み。利害関係のない大学が橋渡し役を務めることで、地方の企業同士の連携を進めたい考えもある。
フェスはフォーラムとマーケットの2本立て。フォーラムでは金沢市のゲーム制作会社「グランゼーラ」や、ゲームの開発環境を提供している会社、アニメ制作会社による講演やパネル討論がある。マーケットでは学生が作ったゲーム、イラスト、アニメ、コミックや企業の商品が並ぶ。デジタルコンテンツを中心にした同人誌即売会「コミケ」をイメージし、インターネットを使った販売も検討しているという。
福田崇之連携推進室長は「フェスを次年度以降も継続して開催し、北陸から世界に羽ばたくクリエーターが育つことを期待している」と話している。
(2015年1月8日 北陸中日新聞朝刊1面より)
同大は2013年11月に「『遊ぶ』から『創る』時代へ」をテーマに大手、地元ゲームメーカーなどと連携し「ゲームフォーラム」を開催。今回はエンタメ全般に枠を広げた形だ。
背景には情報通信機器やソフトウエアの進化でエンターテインメント作品を受け身で楽しむだけでなく、積極的に作り手側に回ったり、関連イベントに参加したりする動きがある。金沢市の湯涌温泉を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」のヒットを機に、アニメの中の祭りを再現した「湯涌ぼんぼり祭り」は全国から1万人を集客している。
同大は感動デザイン工学研究所を中心に、人の感性を客観的に評価する研究を進めている。言葉で表現しにくいクリエーターの思いを“翻訳”して、実際に作品制作に携わる技術者に伝えられる人材を育成しているのが強み。利害関係のない大学が橋渡し役を務めることで、地方の企業同士の連携を進めたい考えもある。
フェスはフォーラムとマーケットの2本立て。フォーラムでは金沢市のゲーム制作会社「グランゼーラ」や、ゲームの開発環境を提供している会社、アニメ制作会社による講演やパネル討論がある。マーケットでは学生が作ったゲーム、イラスト、アニメ、コミックや企業の商品が並ぶ。デジタルコンテンツを中心にした同人誌即売会「コミケ」をイメージし、インターネットを使った販売も検討しているという。
福田崇之連携推進室長は「フェスを次年度以降も継続して開催し、北陸から世界に羽ばたくクリエーターが育つことを期待している」と話している。
(2015年1月8日 北陸中日新聞朝刊1面より)