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2015.01.11
名古屋銀・6私大 就業体験で協定 15年度800人
名古屋銀行(名古屋市)は、愛知県内の6私立大学と連携協定を結び、2015年度から学生に就業体験の場を提供する。顧客案内係や、サービスの改善策の提案など3つのプログラムを用意。初年度に受け入れるのは約800人で、東海3県の地銀では異例の規模になる。学生のキャリア形成を支援するとともに、ブランド力の向上を狙う。
連携協定を結ぶのは、南山、中京、名城、愛知淑徳、名古屋学院、愛知の6大学で、2月に調印式を開く。大学の履修単位には算入されないが、学生にサービス業の現場を伝え、就職活動に役立ててもらう。
すでに愛知大とは、学生とパート契約を結び、時給850円で顧客案内係として2カ月間働く有償のインターンシップ(就業体験)を13年度から実施。学生や大学だけでなく顧客にも好評で、参加大学を増やして継続し、プログラムも追加することにした。
新しいプログラムは、名古屋銀の提供するサービスの改善策を、学生グループに1年かけて考えてもらう企画体験が目玉で、15年度はインターネットバンキングの使い勝手の向上を課題とする。費用対効果も検証した本格的な改善案をまとめ、グループごとに披露する発表会を開いて優劣を競う。実現可能なアイデアが出た場合は、実際のサービスに取り入れていく。
交渉力など、銀行の営業に必要な技術を学ぶプログラムも提供する。経験豊富な行員が各大学に出向いて、半年間の講義を実施。模擬体験なども通じ、社会人として必要なコミュニケーション能力を伝える。
企業の採用活動解禁時期は16年卒業予定の学生から大学3年の3月になり、3カ月短くなった。早い段階で就業体験を積ませて、求職と求人のニーズがかみ合わない「雇用のミスマッチ」を解消したい大学側の意向も協定を後押しした。
(2015年1月11日 中日新聞朝刊1面より)
連携協定を結ぶのは、南山、中京、名城、愛知淑徳、名古屋学院、愛知の6大学で、2月に調印式を開く。大学の履修単位には算入されないが、学生にサービス業の現場を伝え、就職活動に役立ててもらう。
すでに愛知大とは、学生とパート契約を結び、時給850円で顧客案内係として2カ月間働く有償のインターンシップ(就業体験)を13年度から実施。学生や大学だけでなく顧客にも好評で、参加大学を増やして継続し、プログラムも追加することにした。
新しいプログラムは、名古屋銀の提供するサービスの改善策を、学生グループに1年かけて考えてもらう企画体験が目玉で、15年度はインターネットバンキングの使い勝手の向上を課題とする。費用対効果も検証した本格的な改善案をまとめ、グループごとに披露する発表会を開いて優劣を競う。実現可能なアイデアが出た場合は、実際のサービスに取り入れていく。
交渉力など、銀行の営業に必要な技術を学ぶプログラムも提供する。経験豊富な行員が各大学に出向いて、半年間の講義を実施。模擬体験なども通じ、社会人として必要なコミュニケーション能力を伝える。
企業の採用活動解禁時期は16年卒業予定の学生から大学3年の3月になり、3カ月短くなった。早い段階で就業体験を積ませて、求職と求人のニーズがかみ合わない「雇用のミスマッチ」を解消したい大学側の意向も協定を後押しした。
(2015年1月11日 中日新聞朝刊1面より)