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2014.11.20
出前実験 理科は楽し 愛教大の学生ら豊根・富山小中で化学授業
愛知教育大の戸谷(とや)義明教授(57)と研究室の学生6人が19日、豊根村富山(とみやま)の富山小中学校で化学実験の出前授業をした。小学3年から中学3年までの児童生徒18人に理科の楽しさを教えた。(鈴木泰彦)
授業は難しい用語や化学式を一切使わず、冗談を交えたり、ギターや金管楽器の演奏も取り入れるなど工夫を凝らす。気化させたエタノールやウイスキーによるロケットの打ち上げをはじめ、さまざまな物質に点火して炎の色の違いを見たり、手のひらの上で硝酸セルロースを瞬間的に燃やすなど、9種類の実験を披露した。
3時間の長丁場にもかかわらず、18人の目は実験台にくぎ付け。中2の中川武尊(たける)君(13)は「ロケットの実験が面白かった。理科がますます好きになりました」と笑顔を見せた。
愛教大4年の金子奈津伎さん(22)は「どうしたら理科に関心を持ってもらえるか、皆で考えながら進めてきました。自分が教師になったとき、この経験が役に立つと思います」。戸谷教授は「子どもたちは素直で反応が良く、やりがいがあった。富山小中学校は来春で閉校だそうですが、思い出のひとこまになれば」と話した。
戸谷研究室の出前授業は教師を目指す学生の教育も兼ね、2006年度からスタート。小中学校を中心に100カ所近くで開いている。活動が評価され、06年に小柴昌俊科学教育賞、11年に野依科学奨励賞、13年には日本化学会の化学教育賞を受賞した。
(2014年11月20日 中日新聞朝刊県内総合版より)
授業は難しい用語や化学式を一切使わず、冗談を交えたり、ギターや金管楽器の演奏も取り入れるなど工夫を凝らす。気化させたエタノールやウイスキーによるロケットの打ち上げをはじめ、さまざまな物質に点火して炎の色の違いを見たり、手のひらの上で硝酸セルロースを瞬間的に燃やすなど、9種類の実験を披露した。
3時間の長丁場にもかかわらず、18人の目は実験台にくぎ付け。中2の中川武尊(たける)君(13)は「ロケットの実験が面白かった。理科がますます好きになりました」と笑顔を見せた。
愛教大4年の金子奈津伎さん(22)は「どうしたら理科に関心を持ってもらえるか、皆で考えながら進めてきました。自分が教師になったとき、この経験が役に立つと思います」。戸谷教授は「子どもたちは素直で反応が良く、やりがいがあった。富山小中学校は来春で閉校だそうですが、思い出のひとこまになれば」と話した。
戸谷研究室の出前授業は教師を目指す学生の教育も兼ね、2006年度からスタート。小中学校を中心に100カ所近くで開いている。活動が評価され、06年に小柴昌俊科学教育賞、11年に野依科学奨励賞、13年には日本化学会の化学教育賞を受賞した。
(2014年11月20日 中日新聞朝刊県内総合版より)