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2014.11.08
電動カート 夢乗せて走れ 中部大 全国に向け車両改良中
春日井市の中部大工学部電気システム工学科の学生4人が、電気自動車(EV)レースの全国大会「ジャパンEVフェスティバル」の出場を目指し、電動カートのチューンアップに熱中している。趣味でカートを運転する車好きの仲間同士。「借り物ではなく、自分たちの車を動かせるのが喜び」と張り切る。(佐久間博康)
4人は、4年の中島崇宏さん(21)、渡辺亨さん(23)、渡辺徳宏さん(21)と、3年の森大智さん(25)。学部1階に展示されていた電動カートに魅了されたのがきっかけだった。
このカートは同学科の山本和男准教授(40)が、神戸市工業高等専門学校に勤務していたときに作ったマシンで、全長2メートル、幅1.5メートル、高さ50センチの1人乗り。時速100キロほどを出すことができ、ジャパンEVフェスティバルに4回出場したことがある。
しかし、最後に走ったのが4年前のレースで、そのままでは走れない状態だった。今春、4人から「ぜひ走らせてみたい」と頼み込まれた山本准教授が、カートが動く仕組みやメンテナンスの方法、バッテリーの安全な扱い方などを指導。秋になってようやく整備を終えた。
10月24日には岐阜県瑞浪市の「フェスティカサーキット瑞浪」(1周1177メートル)で初の試験走行。ジャパンEVフェスティバルの電動カート部門は30分間で走った距離を競うが、低速ながら30分の連続走行ができた。
しかし、今月5日の2回目の走行では、1周目の途中でギアの歯が折れて走れなくなった。それでも、山本准教授は「問題ない。直すのも良い勉強」と前向きだ。
代表の中島さんは「自分たちの車だから愛着を持てる」。渡辺亨さんも「手入れが大変だけど、乗ったらすごく速くて感激した」と熱く語る。
大会は、茨城県下妻市の筑波サーキットで毎年秋に開かれている。今年は準備不足で出場はかなわなかったが、4人は「車の改良や運転技術を上げて、来年は大舞台に挑みたい」と誓う。
(2014年11月8日 中日新聞朝刊近郊版より)
4人は、4年の中島崇宏さん(21)、渡辺亨さん(23)、渡辺徳宏さん(21)と、3年の森大智さん(25)。学部1階に展示されていた電動カートに魅了されたのがきっかけだった。
このカートは同学科の山本和男准教授(40)が、神戸市工業高等専門学校に勤務していたときに作ったマシンで、全長2メートル、幅1.5メートル、高さ50センチの1人乗り。時速100キロほどを出すことができ、ジャパンEVフェスティバルに4回出場したことがある。
しかし、最後に走ったのが4年前のレースで、そのままでは走れない状態だった。今春、4人から「ぜひ走らせてみたい」と頼み込まれた山本准教授が、カートが動く仕組みやメンテナンスの方法、バッテリーの安全な扱い方などを指導。秋になってようやく整備を終えた。
10月24日には岐阜県瑞浪市の「フェスティカサーキット瑞浪」(1周1177メートル)で初の試験走行。ジャパンEVフェスティバルの電動カート部門は30分間で走った距離を競うが、低速ながら30分の連続走行ができた。
しかし、今月5日の2回目の走行では、1周目の途中でギアの歯が折れて走れなくなった。それでも、山本准教授は「問題ない。直すのも良い勉強」と前向きだ。
代表の中島さんは「自分たちの車だから愛着を持てる」。渡辺亨さんも「手入れが大変だけど、乗ったらすごく速くて感激した」と熱く語る。
大会は、茨城県下妻市の筑波サーキットで毎年秋に開かれている。今年は準備不足で出場はかなわなかったが、4人は「車の改良や運転技術を上げて、来年は大舞台に挑みたい」と誓う。
(2014年11月8日 中日新聞朝刊近郊版より)