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中日新聞掲載の大学記事

2009.01.30

古豪復活へ狙う!!中京大

1ケタ順位 就任2年目名将川口監督、確かな手応え

 2月1日に行われる第63回名岐駅伝(中日新聞社共催)の一般の部で、中京大が古豪復活をアピールする。現役時代は名ランナーとして活躍し、指導者としても愛知・中京大中京高を全国上位に導いた川口孝志郎監督(54)が就任して2年。昨年は全日本大学駅伝対校選手権大会に10年ぶりに出場するなど復権の足掛かりをつかんだ。新チームの初陣となる名岐では実業団を脅かして、1ケタ順位を目指す。

新チームで初陣

 とにかく雰囲気がいい。名岐駅伝に向けた調整が進む中京大のグラウンド。就任2年目の川口監督の指示が笑い声とともに響き渡る。「難しい顔で練習するより、楽しくやらないと。その方が見ていても楽しい」。底抜けに明るい監督が見守る中、選手は伸び伸びと走り込みを続けていた。

 1983年にびわ湖毎日マラソンで優勝、系列の中京大中京高陸上部を率いては全国高校駅伝で男子4位、女子6位などの好成績を残した川口監督。ランナーとして、指導者として実績のある名将が着任した2007年以降、中京大は戦う集団に変わりつつある。

 昨年11月に10年ぶりに全日本大学駅伝に出場。25校中23位と結果は振るわなかったが、佐藤主将が「このままでは駄目。感じたことはたくさんあった」と振り返るとおり、全国のレベルを肌で知って意識が変わった。全日本を走った8人のうち7人が残った今年。川口監督も選手の変化に手応えを感じ取っている。

 「以前はこちらが言わないとやらなかった。手取り足取り(の指導)だったが、今は上に、上にという気持ちで取り組んでくれている」。かつては全日本大学駅伝で2位に食い込んだことがある古豪が復活の気配を漂わせている。

力試すいい時期

 名岐駅伝は新チームになって初めて出場する大会だ。現在は春に向けて重点的に走り込んでいる最中。疲労はあるものの、佐藤主将が「名岐のようなレベルの高い駅伝はなかなか経験できない」と話すようにモチベーションは高い。1981年の第35回大会で中京大の一員として名岐優勝を経験した川口監督も「実業団と走れるチャンス。力を試すにはいい時期」と楽しみにしている。

紅茶でうがい

 本番に向けて体調管理も万全。猛威を振るうインフルエンザの影響でメンバー編成に苦労するチームもある中で、中京大は練習後に消毒効果の高い紅茶でのうがいを徹底。ベストメンバーで新チームの初陣に臨む。

 「目標は10位以内。できれば1ケタ順位に入りたい」。佐藤主将の視線も上へ上へと向く。濃尾路で古豪復活をアピールできれば、本格シーズンへの自信にもつながる。 (麻生和男)

(2009年1月30日 中日スポーツ10面より)
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