１０月１、２日に大分県臼杵市の臼杵ＣＣ（６４６１ヤード、パー７２）で行われた女子ゴルフのステップアップツアー第１１戦「フンドーキンレディース」で槙谷香が初優勝した。広島県出身で、名商大では主将を務め、卒業後は愛知県のザ・トラディションＧＣの練習生として頑張ってきた２６歳だ。

■大学日本一経験

　優勝後、槙谷は「支えていただいている人たちが自分のことのように喜んでくれて。自分の中で、それが１番うれしい」としみじみ言った。いつもニコニコと笑顔が絶えないが、ゴルフになると強気になる。ドライバーの飛距離は２３０ヤードと飛ぶ方ではないが、２日間ノーボギーという完璧なゴルフで初優勝を手に入れた。

　初日は６アンダーの６６。２位に２差をつけた２日目も、３アンダーの６９をマークし、通算９アンダーで見事な逃げ切り勝利だった。「緊張感はありましたが、なぜかいい意味で集中できた」と槙谷。

　先輩に誘われて進学した名商大では３年生からキャプテンを務め、全国大学対抗戦でもチームの一員として大学日本一に輝いた。女子の強豪といえば、名商大と言われた時代を率いてきた１人だ。

　卒業後は広島に帰らず、岡崎市にあるザ・トラディションＧＣの練習生としてアルバイトをしながらゴルフをがんばり、昨年プロテストに合格した。この１月には名商大近くのみよし市の人たちが中心になって後援会を設立、遠征費などのカンパを募ってくれた。「この優勝で富士通レディースから４試合上の試合に出られるから、ここでがんばりたい」と瞳を輝かせた。

　（児玉光雄）

（2014年10月8日　中日スポーツ11面より）