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2014.09.25
関出身学生ら4人 力合わせゴール 徒歩で東京→関 刃物まつりPR
関市中心部で10月11、12の両日に開かれる「刃物まつり」を独自にPRしようと、同市上之保出身の中京大3年多治見幸也さん(21)ら大学生の仲間4人が、東京から関市までをのぼり旗を持って歩く“東海道行脚”に力を合わせて挑戦した。(織田龍穂)
大学生のうちに今しかできないことをしようと、多治見さんと大学で同級生の静岡県出身の大井晋也さん(21)、関市出身で名城大3年の古田大貴さん(21)の3人で企画。多治見さんらの故郷で有名な刃物まつりを、もっと全国の人に知ってほしいと考え「旗を持って歩けば、注目してくれるはず」と行脚を思い付いた。
今月4日に東京・日本橋から旧東海道のルートへ、多治見さんと大井さんの2人でスタート。のぼり旗は鉄パイプと黒い布で自作し、白字で「刃物まつり」と大きく書いた。多治見さんは「東京の人は冷たいと思っていたが、公園で旗を作っているときから、多くの人に温かい声を掛けてもらえた」と振り返る。
道中でも走る車が減速して旗を見るなどPR効果は上々…。しかし、体はそうはいかなかった。旗を持ちながら1日中歩くのは想像以上に体力を削られた。1番の難所は箱根の山越え。雨が降っていたため石畳が滑り足に負担がかかったという。
大井さんは体調不良で途中離脱。多治見さんは1人旅が続いたが、岡崎宿で中京大の同級生の藤原正人さん(20)が飛び入り参加。けがの手当てをし、折れそうだった心を支えた。学校の授業のため、なかなか参加できなかった古田さんも、この後、行脚に加わった。
一行は22日夕、ゴールと定めた関市役所に到着。尾関健治市長や市職員100人が玄関前に待機し、多治見さん、古田さん、藤原さんの3人の姿が見えると、大きな拍手で迎えた。尾関市長は「私も学生時代、徒歩合宿をしたことがあるが本当に大変だった。修行のような旅を通じて関市をPRしてくれたことに感動した」とねぎらった。
多治見さんは「地域のまつり1つを宣伝するのにも、そう簡単に成果が出せるものではないという社会の厳しさが分かった。それでも多くの親切を受け、いい経験になった」と話していた。
(2014年9月25日 中日新聞朝刊中濃版より)
大学生のうちに今しかできないことをしようと、多治見さんと大学で同級生の静岡県出身の大井晋也さん(21)、関市出身で名城大3年の古田大貴さん(21)の3人で企画。多治見さんらの故郷で有名な刃物まつりを、もっと全国の人に知ってほしいと考え「旗を持って歩けば、注目してくれるはず」と行脚を思い付いた。
今月4日に東京・日本橋から旧東海道のルートへ、多治見さんと大井さんの2人でスタート。のぼり旗は鉄パイプと黒い布で自作し、白字で「刃物まつり」と大きく書いた。多治見さんは「東京の人は冷たいと思っていたが、公園で旗を作っているときから、多くの人に温かい声を掛けてもらえた」と振り返る。
道中でも走る車が減速して旗を見るなどPR効果は上々…。しかし、体はそうはいかなかった。旗を持ちながら1日中歩くのは想像以上に体力を削られた。1番の難所は箱根の山越え。雨が降っていたため石畳が滑り足に負担がかかったという。
大井さんは体調不良で途中離脱。多治見さんは1人旅が続いたが、岡崎宿で中京大の同級生の藤原正人さん(20)が飛び入り参加。けがの手当てをし、折れそうだった心を支えた。学校の授業のため、なかなか参加できなかった古田さんも、この後、行脚に加わった。
一行は22日夕、ゴールと定めた関市役所に到着。尾関健治市長や市職員100人が玄関前に待機し、多治見さん、古田さん、藤原さんの3人の姿が見えると、大きな拍手で迎えた。尾関市長は「私も学生時代、徒歩合宿をしたことがあるが本当に大変だった。修行のような旅を通じて関市をPRしてくれたことに感動した」とねぎらった。
多治見さんは「地域のまつり1つを宣伝するのにも、そう簡単に成果が出せるものではないという社会の厳しさが分かった。それでも多くの親切を受け、いい経験になった」と話していた。
(2014年9月25日 中日新聞朝刊中濃版より)