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中日新聞掲載の大学記事

2009.01.07

名城大20年ぶりV 地区対抗大学ラグビー

 ラグビーの全国地区対抗大学大会(中日新聞社後援)は最終日の6日、名古屋市瑞穂球技場で決勝を行い、名城大(東海北陸)が新潟大(関東2区)に62−19で勝ち、20年ぶり8度目の優勝を決めた。

 序盤にPGで先行を許した名城大は、前半16分にSH河村のトライとFB竹中のゴールで逆転。12−12と追い付かれた直後の同32分にはCTB田中啓のトライで勝ち越し、後半は風上でのキックを生かした攻撃で一方的に得点を重ねた。

風下で耐えた前半 1トライに封じ主導権

 強風が吹き荒れる中での一戦。風下の前半を必死に守り抜き、相手を1トライに封じたことで、名城大は試合の主導権を手にした。

 FW勝負で優位に立ちながら、前半は相手のキックで押し返された。反則からPGを4本決められたが、これもトライを防いだ代償。主将のナンバー8鈴木が「同点で折り返せたらいいと思っていた」と話すように、フィフティーンは耐えるべき時間を理解していた。

 わずかなチャンスを反撃につなげた。前半16分に素早いリスタートからSH河村が右中間に抜け出し、31分にはCTB田中啓がけり上げたボールを自らキャッチしてゴール左脇へトライ。前半でリードを手にすると、風上の後半はFWとバックスがかみ合い、6トライを重ねた。

 東海リーグで6連覇を逃した今季の最終戦。中村監督は「リーグ戦からの切り替えが難しかったが、4年生がうまくまとめてくれた。今までのようなFW一辺倒でなく、展開から得点する形もできた」。雪辱を期す来季に向け、実り多き白星となった。 (吉岡雅幸)

(2009年1月7日 中日新聞朝刊21面より
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