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2009.01.06
自然学校で環境指南 高山のガイド育成 名大教授ら今春から NPOと連携
名古屋大大学院の教授らと、岐阜県高山市の山里を観光案内するガイド養成に取り組むNPO法人が連携し、ガイド志望者向けに今春から、環境に的を絞った専門講座を高山で開設する。
連携するのは、名大大学院環境学研究科の教授陣と、NPO法人「飛騨自然学園」(理事長・水野瑞夫岐阜薬科大名誉教授)が運営する「飛騨インタープリターアカデミー」。
アカデミーは、2003年に同県清見村(現高山市)が開講、その後このNPO法人が運営を引き継いだ。話術はアナウンサー、救急時の対処法は消防署員などが指導してガイドを養成。修了生が地元で観光ガイドとして働くケースもある。
計画では、アカデミーの施設を提供し、教授陣が講義する「環境学科」を新設。教授ら約15人が講師として、黄砂や光化学スモッグ、生物多様性などの専門分野を担当する。4−6月の週末に全15コマのコース(受講料6万500円)を予定、8−11月に別に上級コースも設ける。
名古屋市で10年にCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開かれるのを前に、教授らに協力を依頼。研究に市民の目線を生かしたい大学側と、より高度な専門知識を提供したいアカデミーの双方の目的が一致、実現した。
名大の林良嗣(よしつぐ)研究科長(58)は「関心のある市民と講義を通じて交流し、研究が社会にどう貢献できるかを探る場にもしたい」と話す。問い合わせは同アカデミー=電090(6616)2568=へ。
(2009年1月6日 中日新聞朝刊26面より)
連携するのは、名大大学院環境学研究科の教授陣と、NPO法人「飛騨自然学園」(理事長・水野瑞夫岐阜薬科大名誉教授)が運営する「飛騨インタープリターアカデミー」。
アカデミーは、2003年に同県清見村(現高山市)が開講、その後このNPO法人が運営を引き継いだ。話術はアナウンサー、救急時の対処法は消防署員などが指導してガイドを養成。修了生が地元で観光ガイドとして働くケースもある。
計画では、アカデミーの施設を提供し、教授陣が講義する「環境学科」を新設。教授ら約15人が講師として、黄砂や光化学スモッグ、生物多様性などの専門分野を担当する。4−6月の週末に全15コマのコース(受講料6万500円)を予定、8−11月に別に上級コースも設ける。
名古屋市で10年にCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開かれるのを前に、教授らに協力を依頼。研究に市民の目線を生かしたい大学側と、より高度な専門知識を提供したいアカデミーの双方の目的が一致、実現した。
名大の林良嗣(よしつぐ)研究科長(58)は「関心のある市民と講義を通じて交流し、研究が社会にどう貢献できるかを探る場にもしたい」と話す。問い合わせは同アカデミー=電090(6616)2568=へ。
(2009年1月6日 中日新聞朝刊26面より)