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2014.06.15
全日本大学野球選手権 愛院大 決勝進出逃す
全日本大学野球選手権第5日は14日、神宮球場で準決勝が行われ、愛院大(愛知)は1−2で神奈川大(神奈川)に敗れ、41年ぶりの決勝進出はならなかった。初の決勝進出を果たした神奈川大は、15日に13年ぶり4度目の優勝を狙う東海大(首都)と対戦する。
愛院大は3人の継投で2失点に抑えたが、打線が1回1死満塁、5回1死二、三塁などの好機を生かせなかった。東海大は2点を追う5回に田中の2点適時打など4長短打で5点を奪い逆転。創価大(東京新大学)を7−2で下した。
■重圧打線に力み
球場がどよめいた。0−2の5回1死一、二塁。愛院大の二塁走者源田(4年、大分商)がスタートを切った。すかさず一塁走者鈴木(4年、滋賀・八幡商)も走り、重盗を決めた。「2人で1球目から走ると決めていた」と源田。投手が交代したばかりの隙を突いた。
打線は3回まで毎回得点圏に走者を進めながら、あと1本が出なかった。何とか流れを変えたい。ベンチの作戦ではなく、目と目で合図した2人の判断だった。打席の泉地(4年、静岡・常葉学園菊川)は愛知リーグ12試合で13打点。同点の期待が膨らんだが6球目の外角のスライダーにバットが空を切った。三振に「甘い球が1球もなかった」と悔やむ。後続も倒れ、この回も得点できなかった。
以降も足を絡めて果敢に攻めたが、反撃は7回の1点どまり。「好機を逃すことが何度も重なった。うちの負けパターン」と梶原監督は指摘する。源田は「決勝進出を懸けた重圧に打線が力んでしまった」と涙ぐみながら明かした。ただ「9回まで落ち込むことなく挑めたのは成長した証し」と前を向く。
2年ぶりの出場にナインは「優勝して愛知リーグの強さを証明する」と誓った。意気込み通りに最後まで積極的に戦った。4強入りを果たした自信を胸に、秋には再び大きくなった姿を見せる。(平野梓)
▽準決勝
神奈川大(神奈川)100100000―2
愛院大(愛知) 000000100―1
(神)児玉龍、児玉亮−中浦
(愛)大蔵、曽田、是枝−稲吉
本塁打 山原(神)
創価大(東京新大学)100010000―2
東海大(首都) 00005101x―7
(創)小松、田中−寺嶋
(東)吉田、芳賀、長友−大城卓、新谷
本塁打 正木(創)
(2014年6月15日 中日新聞朝刊25面より)
愛院大は3人の継投で2失点に抑えたが、打線が1回1死満塁、5回1死二、三塁などの好機を生かせなかった。東海大は2点を追う5回に田中の2点適時打など4長短打で5点を奪い逆転。創価大(東京新大学)を7−2で下した。
■重圧打線に力み
球場がどよめいた。0−2の5回1死一、二塁。愛院大の二塁走者源田(4年、大分商)がスタートを切った。すかさず一塁走者鈴木(4年、滋賀・八幡商)も走り、重盗を決めた。「2人で1球目から走ると決めていた」と源田。投手が交代したばかりの隙を突いた。
打線は3回まで毎回得点圏に走者を進めながら、あと1本が出なかった。何とか流れを変えたい。ベンチの作戦ではなく、目と目で合図した2人の判断だった。打席の泉地(4年、静岡・常葉学園菊川)は愛知リーグ12試合で13打点。同点の期待が膨らんだが6球目の外角のスライダーにバットが空を切った。三振に「甘い球が1球もなかった」と悔やむ。後続も倒れ、この回も得点できなかった。
以降も足を絡めて果敢に攻めたが、反撃は7回の1点どまり。「好機を逃すことが何度も重なった。うちの負けパターン」と梶原監督は指摘する。源田は「決勝進出を懸けた重圧に打線が力んでしまった」と涙ぐみながら明かした。ただ「9回まで落ち込むことなく挑めたのは成長した証し」と前を向く。
2年ぶりの出場にナインは「優勝して愛知リーグの強さを証明する」と誓った。意気込み通りに最後まで積極的に戦った。4強入りを果たした自信を胸に、秋には再び大きくなった姿を見せる。(平野梓)
▽準決勝
神奈川大(神奈川)100100000―2
愛院大(愛知) 000000100―1
(神)児玉龍、児玉亮−中浦
(愛)大蔵、曽田、是枝−稲吉
本塁打 山原(神)
創価大(東京新大学)100010000―2
東海大(首都) 00005101x―7
(創)小松、田中−寺嶋
(東)吉田、芳賀、長友−大城卓、新谷
本塁打 正木(創)
(2014年6月15日 中日新聞朝刊25面より)