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中日新聞掲載の大学記事

2014.06.15

ESD継続 活発な論議 中部大でフォーラム開く

 「持続可能な開発のための教育(ESD)」について考えるフォーラム「ESD2014 地域に何を残し、今後どう動くか」が14日、名古屋市中区の中部大名古屋キャンパスであった。これまで取り組んできた学生、教員、行政担当者や市民団体メンバーら約120人が参加し、活発な論議を繰り広げた。

 パネルディスカッションでは、ESDを継続していくための方策などを話し合った。

 名古屋市の高校生や大学生らでつくる「名古屋わかもの会議」の代表で、法政大2年の水野翔太さん(19)=同市瑞穂区出身=は「難しいといわれるESDを分かりやすく伝えないといけない。(関係団体には)未来を担う若者の意見を聞いて取り入れてほしい」。

 NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年推進会議」(本部東京)の村上千里事務局長は「愛知県や岡山市、宮城県気仙沼市などの先進地がネットワークをつくって発信していくことが必要」と指摘した。

 一般の参加者からも意見が相次ぎ、大手企業で技術職として勤務した男性は「産官学が力を結集し、次の10年につなげてほしい」、別の男性も「ESDは日本人がもともと持っていた心。それを世界に輸出していくと考えれば分かりやすいのではないか」と提案した。

 パネルディスカッションに先立ち、4分科会で成果の報告もあった。

 国連は2005年から「ESDの10年」として教育計画を推進し、今年が最終年。11月には名古屋市内で「ESDユネスコ世界会議」が開かれる。(小中寿美)

(2014年6月15日 中日新聞朝刊県内版より)
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