HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2014.03.27
保育所事故検証委員長に辞令 碧南市 原因解明や防止策を協議
碧南市の禰宜田政信市長は26日、4月1日に設置する保育所等事故検証委員会の矢藤誠慈郎(せいじろう)委員長(48)=岡崎女子大子ども教育学部教授=に辞令を交付した。重大な保育事故が市内で起きた場合に、原因の解明や再発防止策の協議に当たる。
碧南市内の認可保育所で2010年10月に発生した1歳児の死亡事故を受け、県が各市町村に設置の制度化を求めていた。県によると、設置は同じく4月1日予定の瀬戸市とともに県内初となる。
検証委は常設で、医師や弁護士、管理栄養士ら7人で構成。事故が発生した場合、速やかに招集される。任期は3年。
事故では栗並寛也ちゃん=当時1歳4カ月=がおやつのカステラを喉に詰まらせ、約40日後に死亡した。市が独自に実施した調査では不十分とする遺族の求めで、事故から1年半後に専門家ら第三者による検証委が設けられたが、対応の遅れが問題視された。
矢藤委員長は保育・教育学が専門。「招集されれば、迅速で正確に、関係者の気持ちも踏まえつつ検証できるよう普段から準備したい。市の事故対応マニュアルを検証し、専門性を発揮しながら意見を伝えたい」と話した。他の6委員への交付も今月末までに終える。
(片山健生)
(2014年3月27日 中日新聞朝刊県内版より)
碧南市内の認可保育所で2010年10月に発生した1歳児の死亡事故を受け、県が各市町村に設置の制度化を求めていた。県によると、設置は同じく4月1日予定の瀬戸市とともに県内初となる。
検証委は常設で、医師や弁護士、管理栄養士ら7人で構成。事故が発生した場合、速やかに招集される。任期は3年。
事故では栗並寛也ちゃん=当時1歳4カ月=がおやつのカステラを喉に詰まらせ、約40日後に死亡した。市が独自に実施した調査では不十分とする遺族の求めで、事故から1年半後に専門家ら第三者による検証委が設けられたが、対応の遅れが問題視された。
矢藤委員長は保育・教育学が専門。「招集されれば、迅速で正確に、関係者の気持ちも踏まえつつ検証できるよう普段から準備したい。市の事故対応マニュアルを検証し、専門性を発揮しながら意見を伝えたい」と話した。他の6委員への交付も今月末までに終える。
(片山健生)
(2014年3月27日 中日新聞朝刊県内版より)