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中日新聞掲載の大学記事

2014.03.01

陸上・鈴木選手 拠点都内へ 日本郵政に就職 30日、豊橋で恩返しラン

 昨年のユニバーシアード陸上1万メートルで優勝した名古屋大経済学部4年の鈴木亜由子さん(22)=豊橋市出身=は、今月初旬に故郷を離れて都内で新生活を始める。日本郵政に就職し、4月に発足する日本郵政の女子陸上部に所属する。学生として最後のレースとなる「穂の国豊橋ハーフマラソン」(今月30日、豊橋市)で、「恩返しの走りをしたい」と語る。(曽布川剛)

 小学2年の時、「豊橋陸上クラブ」に入り、自宅近くの競技場で走り始めた。中学2年では全国大会1500メートルで優勝するなど力を付け、地元の時習館高から名大に進学した。

 陸上の強豪大学に進む道もあったが、「社会人として通用する人間になりたい」と名大を選んだ。その4年間を「限られた練習時間の中で集中して効率よく練習ができた。陸上部の仲間にも恵まれた」と振り返る。

 親元を離れ、名古屋市内で一人暮らし。週3回の練習は、実力の近い男子選手と。2年生のときに日本学生選手権5000メートルで優勝し、昨年7月にロシアであったユニバーシアードは1万メートルで優勝した。

 「日本でトップレベルの選手になって世界でも戦いたい。オリンピックは今の力ではまだ無理。マラソンも興味がある」と将来を見据える。

 その第一歩となるのが4月からの新生チーム。メンバー7人は全員が社会人1年目だが、実力者ぞろい。自身で課題という最後のスパート力を付け、主力として全日本実業団女子駅伝出場を目指す。

 すでに名古屋の下宿を引き払い、今月末の大学卒業式と、穂の国ハーフマラソンには東京から帰郷する。

 「陸上クラブのコーチや中学の先生など今もメールで気に掛け応援してくれる。一番心配してくれるのは家族。みんなに感謝の気持ちを伝えられる走りをしたい」

 穂の国マラソンは今月30日午前10時、豊橋市陸上競技場をスタート。4000人の参加者が市中心部を走る。豊橋市や中日新聞社など共催。

(2014年3月1日 中日新聞朝刊27面より)
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