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中日新聞掲載の大学記事

2013.10.14

愛知大学野球 中京大 完全V

 中京大が名商大に9−0の完封リレーで連勝。9季ぶり34度目のリーグ優勝は既に決めていたが、勝ち点5(10勝1敗)で、全チームから勝ち点を挙げる完全優勝を飾った。中京大はチーム防御率0.73(99イニングで自責点8)で全日程を終了し、1998年春に愛院大がマークしたリーグのシーズン最高記録、0.80を更新した。名城大は愛大に12−7で逆転勝ちし、勝負を3回戦に持ち込んだ。

■最高防御率を 15年ぶり更新

 3継投による完封勝利で最終戦を飾り、ついに目標をクリア。中京大は「チームシーズン最高防御率」の新記録を達成し、リーグ優勝に花を添えたのだ。先発で8回途中まで3安打無失点の力投劇を演じた2年生左腕・岡部が声を弾ませた。

 「きょうは『ゼロ』にこだわって投げた。絶対に(点を)取られちゃ駄目だと…」。夏の甲子園も経験したいなべ総合高(三重)では熱血型マウンドだったが、大学生になってからは冷静沈着にモデルチェンジ。「いなべの監督さん(尾崎監督)が熱い人なので、影響は受けたが、いまは慎重に投げることも大事だと分かって・・・」。この日は右翼から左翼に向けて強風が吹き荒れていた。一発長打を警戒して、右打者には徹底して外角いっぱいを突いたのが光った。

 「シーズン最高防御率」はチームとして思い切り意識していた記録。15年ぶりの更新に、半田卓也監督(30)は「ウチの投手がシーズンを通してホントによく頑張ってくれた」。投の両輪が個人の防御率部門で1、2位を占めた。4年生サウスポーで6勝(0敗)した清水が防御率0.68でトップ、岡部が4勝(1敗)で第2位の0.82。2人の主戦投手がともに防御率0点台とは驚異である。「中部王座決定戦」も圧倒的な投手力で勝負する。 (阿知波浩二)

■初打席で逆転打 名城大・倉知

 7点を先行された名城大が試合をひっくり返した。ヒーローは8回に1点差まで詰め寄り、なおも1死満塁で、代わったばかりの愛大の主戦左腕・水越から中越えの逆転二塁打を放った4年生の代打・倉知だ。「野球をやるのもこれで最後のシーズン。打てる気しかしなかった」。風邪をこじらせて中耳炎を患い、9月初旬に1週間ほど入院。長期で戦列離脱し、この日が今秋のリーグ戦初めてのベンチ入り。右耳は今も治療中ながら、今季初打席での快打だった。松永監督は「もともと勝負強い選手です」。中部王座決定戦出場につながる2位争いに踏みとどまった。

▽2回戦(中京大2勝)
名商大 000000000―0
中京大 12010050x―9
本塁打川本(京)

▽2回戦(1勝1敗)
愛大 160000000―7
名城大 01013007x―12
本塁打犬飼(城)

(2013年10月14日 中日スポーツ29面より)
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