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2013.10.13
愛知大学野球 中京大が復帰V 9季ぶり
愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)第6週第1日は12日、名古屋市の瑞穂球場で2試合が行われ、1部に復帰したばかりの中京大が名商大に2−1で勝ち9季ぶり34度目の優勝を決めた。
勝ち点4の中京大は残る名商大戦に連敗しても9勝3敗。勝ち点4に伸ばせる可能性がある中部大、名城大が残り試合で全勝しても勝率で上回る。中京大は2位チームとともに明治神宮大会の出場権を懸けた東海・北陸・愛知3連盟王座決定戦(11月2日から3日間・瑞穂)に出場する。
中京大は0−1の6回、川本(2年、愛知・中京大中京)と辻(4年、兵庫・報徳学園)の適時打で逆転。清水翔(4年、岐阜・麗沢瑞浪)がその後の反撃を抑えた。愛大は名城大に9−1で大勝した。
■降格経験ばね 集中打で逆転
中京大は7季ぶりに復帰した1部で、開幕から勝ち点を落とすことなく頂点へと駆け上がった。安定した投手力と好機を生み出す打線は、チームの完成度の高さを物語っていた。
優勝が懸かった試合でも狙い通りに点を奪った。5回までわずか1安打。しかし6回、先頭打者の山中(4年、愛知・中京大中京)が中前打で出塁。バントで進め、川本も中前に運び同点とした。いずれも打ったのは初球。相手投手の制球が中盤から乱れ初球はカウントを整えようと甘いコースへ投げてくると予想していた。流れに乗ると2死後、辻の右前適時打で勝ち越した。
苦しい展開でも選手たちがまとまれたのは、手痛い敗戦を経験していたから。2部に降格した2010年秋から、何度も入れ替え戦に臨んだが接戦を勝ちきれない。もどかしい思いが募ったが勝利への執念は失わず、「上で勝ち続けるためにはどうするべきか」を全員で考えるようになった。
足踏みを続けた後に手にした栄冠。しかし歓喜に浸ることはない。「まだ神宮がある。気持ちを切らさずに勝ち抜きたい」と山中。リーグ優勝は、大学野球の聖地に向けた1つの通過点にすぎない。 (平野梓)
◇瑞穂(愛大1勝)
名城大 000000001―1
愛大 00710100x―9
◇同(中京大1勝)
中京大 000002000―2
名商大 001000000―1
(2013年10月13日 中日新聞朝刊27面より)
勝ち点4の中京大は残る名商大戦に連敗しても9勝3敗。勝ち点4に伸ばせる可能性がある中部大、名城大が残り試合で全勝しても勝率で上回る。中京大は2位チームとともに明治神宮大会の出場権を懸けた東海・北陸・愛知3連盟王座決定戦(11月2日から3日間・瑞穂)に出場する。
中京大は0−1の6回、川本(2年、愛知・中京大中京)と辻(4年、兵庫・報徳学園)の適時打で逆転。清水翔(4年、岐阜・麗沢瑞浪)がその後の反撃を抑えた。愛大は名城大に9−1で大勝した。
■降格経験ばね 集中打で逆転
中京大は7季ぶりに復帰した1部で、開幕から勝ち点を落とすことなく頂点へと駆け上がった。安定した投手力と好機を生み出す打線は、チームの完成度の高さを物語っていた。
優勝が懸かった試合でも狙い通りに点を奪った。5回までわずか1安打。しかし6回、先頭打者の山中(4年、愛知・中京大中京)が中前打で出塁。バントで進め、川本も中前に運び同点とした。いずれも打ったのは初球。相手投手の制球が中盤から乱れ初球はカウントを整えようと甘いコースへ投げてくると予想していた。流れに乗ると2死後、辻の右前適時打で勝ち越した。
苦しい展開でも選手たちがまとまれたのは、手痛い敗戦を経験していたから。2部に降格した2010年秋から、何度も入れ替え戦に臨んだが接戦を勝ちきれない。もどかしい思いが募ったが勝利への執念は失わず、「上で勝ち続けるためにはどうするべきか」を全員で考えるようになった。
足踏みを続けた後に手にした栄冠。しかし歓喜に浸ることはない。「まだ神宮がある。気持ちを切らさずに勝ち抜きたい」と山中。リーグ優勝は、大学野球の聖地に向けた1つの通過点にすぎない。 (平野梓)
◇瑞穂(愛大1勝)
名城大 000000001―1
愛大 00710100x―9
◇同(中京大1勝)
中京大 000002000―2
名商大 001000000―1
(2013年10月13日 中日新聞朝刊27面より)